ボルツ・ダイヤモンドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ボルツ・ダイヤモンドの意味・解説 

カーボナード

(ボルツ・ダイヤモンド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/25 15:40 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
カーボナード
中央アフリカ共和国からの3つのカーボナード
分類 元素鉱物
化学式 C
結晶系

等尺性六方八面体

(立方体結晶システム)
モル質量 12.01 u
晶癖 多結晶
断口 不規則な破れた表面
モース硬度 10
光沢 アダマンティン光沢
典型的には黒色で、灰色や様々な色合いの緑色と茶色が時々斑状になることがある。
条痕
比重 3.52±0.01
密度 3.5–3.53 g/cm3
Polish luster アダマンタイト
複屈折 なし
多色性 なし
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
テンプレートを表示

カーボナードあるいはカーボネード (carbonado) は、天然の多結晶ダイヤモンド。ダイヤモンドの微細な結晶が緻密に集積した鉱物の変種である。黒色ダイヤモンド[1]あるいはブラックダイヤモンド (black diamond) ともいう。

バラス (ballas)、ボルツあるいはボーツ (bort, boart) ともいうが、粒状結晶からなるものをカーボナード、針状結晶からなるものをバラスと区別することもある。ボルツは、ダイヤモンドの研磨くずを意味することもある。

色は黒色、暗灰色、濃褐色など。へき開がないので、単結晶ダイヤモンドと違い非常に割れにくい。ただし、結晶の大きさや性質により、品質にはばらつきが大きい。

中央アフリカ共和国ブラジルなどで産する。産出量は少なく高価だが、宝飾用の需要が少ないため、単結晶ダイヤモンドに比べれば安価である。

カーボナードを模して、ダイヤモンドの微小結晶を焼結させた人工素材ダイヤモンド焼結体 (PCD = polycrystalline diamond) があり、安価で品質が一定しているので工業用に広く使われている。

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 文部省編『学術用語集 採鉱ヤ金学編』日本鉱業会、1954年。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、カーボナードに関するカテゴリがあります。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ボルツ・ダイヤモンド」の関連用語

ボルツ・ダイヤモンドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ボルツ・ダイヤモンドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカーボナード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS