ヘスス・スアレスとは? わかりやすく解説

ヘスス・スアレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/17 13:47 UTC 版)

ヘスス・スアレスJesús Súarez,1959年5月31日-)は、ウルグアイモンテビデオ県モンテビデオ出身の記者コラムニストジャーナリスト。現在はア・コルーニャ在住。愛称はジーザスまたはスソ

経歴

ウルグアイモンテビデオ生まれ。その後、母国スペインに戻り、スペイン・ガリシア州リーグ1部でサッカー選手としてプレーした経験を持つ。引退後は監督養成学校でフェルナンド・バスケス(現RCDマヨルカ監督)に学び、指導者としての道を歩む。州リーグのクラブで監督を務めた後、「オール・ヨーロッパ」紙に寄稿するなど、ジャーナリストとして活躍している。

1994年4月号より日本のサッカー雑誌「ワールドサッカーダイジェスト」巻末の「The JOURNALISTIC」というコーナーで、現在に至るまでスペインのモノクロページコラムを担当しており、月一回の連載で友人のフアン・カルロス・バレロンとの対談形式の「Fútbol合評会」というコーナーも掲載されている。

また翻訳を務める日本のスポーツライター、小宮良之との共著で「〜への挑戦状」シリーズなども刊行されている。

人物

ヨハン・クライフエル・ドリーム・チームの影響を受け、論評ではスペクタクルで攻撃的なサッカーを好み、カテナチオに代表される守備的でフィジカル重視の戦術(カウンター戦術など)、それに類する選手・監督を批判対象とすることが多く、ファビオ・カペッロに対してはとりわけ辛辣で厳しいコメントを残している。他にも巨額な資金を基にネームバリューのある選手を乱獲するチーム編成を好まず、その代表例とも言うべきフロレンティーノ・ペレスのやり方には批判的である。また、一人の選手の能力に依存するサッカースタイルにも否定的である。

選手の好みとしては、走力などのフィジカルよりもボール扱いのテクニックに優れる選手を好む傾向にあり、バレロンを始め、アンドレス・イニエスタジョセップ・グアルディオラジネディーヌ・ジダン(ただし指導者としては批判的)、マルコ・アセンシオにはおおむね好意的だが、カペッロを筆頭にクリスティアーノ・ロナウドカゼミ―ロルーカス・バスケスジョゼ・モウリーニョFCポルト監督時代は高く評価していた)、ディエゴ・シメオネを自らの好みから外れるとして何度も批判している。FCバルセロナの選手には好意的である反面、痛烈に批判される選手は、レアル・マドリードの所属選手である傾向が強い。

なおスアレス個人としては地元デポルティーボ・ラ・コルーニャのファンである。

エピソード

  • 2004年8月に行われたFC東京デポルティーボ・ラ・コルーニャの試合を観戦したスアレスは、ミドルシュートを叩き込んだ梶山陽平を「ミカエル・ラウドルップのようだ」と絶賛し、「今すぐリーガ・エスパニョーラでプレーできる」と断言した。
  • アンヘル・アリスメンディとの対談で、「性格的にFWは向いてない。サイドアタッカーの方がいいよ」と発言し気分を悪くさせた。
  • 自動車の免許は持っていない。
  • ジャーナリストとしての活動の他にア・コルーニャで親族とカフェを長く経営していた。
  • 長らく来日経験がなかったが、2016年4月に初来日。寄稿しているワールドサッカーダイジェストの編集部を表敬訪問している[1]

語録

  • 私は彼(カペッロ)について話もしたくない。なぜなら語る価値が無いからだ。
  • 純粋なフットボール・ファンにとって、カペッロの指向するプレースタイルは、犬も食わない程度の代物に過ぎない。
  • (編集部から、終盤戦のカペッロの采配が当たっている事を指摘され)だが、わたしに言わせれば、それも結果論でしかない。
- 上記はいずれもファビオ・カペッロに対して

著書

脚注





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