プロクロス (文献学者)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/07 13:33 UTC 版)
プロクロス[1][2]またはエウテュキオス・プロクロス(古希: Εὐτύχιος Πρόκλος、羅: Eutychius Proclus、fl. 2世紀)[3]は、古代ギリシアの文献学者[2]・文法学者[3]。
著書に『文学便覧』(クレーストマテイア、直訳:『有益な知識』)があり、「叙事詩の環」に属する散逸作品(『キュプリア』や『アイティオピス』)の梗概とホメーロスの伝記が含まれていた[1]。同書はポーティオス『ビブリオテーケー』の抜粋や[2]、ヴェネツィア写本A(『イーリアス』現存最古の写本)を通じて断片のみ現存する[1]。
かつては新プラトン主義者のプロクロスと同一視されたが、現代では別人とするのが一般的である[1]。
脚注
- プロクロス_(文献学者)のページへのリンク