プラクシテレスの古代彫刻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 15:48 UTC 版)
「眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス」の記事における「プラクシテレスの古代彫刻」の解説
コレッジョが『ポリフィロの愛の戦いの夢』の記述に登場しないクピドを追加した要因としては、イザベラ・デステが所有していたプラクシテレスの古代彫刻『ライオンの毛皮の上に眠るクピド』が挙げられる。人文主義サークルに古代彫刻を提供していたニコラ・マフェイがこの彫刻を知らなかったとは考えにくく、クピドの追加は女性がヴィーナスであることを明示するアトリビュートの役割を持つだけでなく、ゴンザーガ家が所有するプラクシテレスの古代彫刻を想起させることで、イザベラ・デステに対してアピールしたと考えられる。またコレッジョ自身が古代の彫刻家プラクシテレスに並び立とうと試みたとする向きもある。
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