六フッ化テクネチウム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/10 09:10 UTC 版)
六フッ化テクネチウム | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 13842-93-8 ![]() |
特性 | |
化学式 | TcF6 |
モル質量 | 212 g/mol (98Tc) |
外観 | 黄金色結晶[1] |
密度 | 3,58 g/cm3 (-140 °C), 固体[2] |
融点 | 37.4 °C, 311 K, 99 °F [1] |
沸点 | 55.3 °C, 328 K, 132 °F [1] |
構造 | |
結晶構造 | 立方晶 |
危険性 | |
EU分類 | not listed |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
六フッ化テクネチウム または フッ化テクネチウム(VI) は化学式 TcF6 で表される化合物で、黄色の低融点固体である。1961年に初めて単離された[3]。テクネチウムのハロゲン化物の中で最大の酸化数 +6 を取る(他には六塩化テクネチウム TcCl6が知られている)。これにより七フッ化物ReF7を持つレニウムと分離することができる[4]。テクネチウムはウランの核分裂生成物であるため、ウラン精製時には六フッ化ウランに六フッ化テクネチウムが必然的に混入してしまう。
調製
六フッ化テクネチウムは400 ℃に熱した金属テクネチウムにフッ素を反応させることで生成する[3]。
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