フェミニズム理論におけるまなざし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 02:52 UTC 版)
「まなざし (哲学)」の記事における「フェミニズム理論におけるまなざし」の解説
ジュディス・バトラーは1990年の著書『ジェンダー・トラブル』において、サルトルを引用しながら、男女間の権力関係がまなざしによっていかに規定されているかに触れている。 欲望をもつ男の主体にとってトラブルがスキャンダルとなるのは、女という「対象」が「どうしたわけかこちらのまなざしを見返したり、視線を逆転させたり、男の立場や権威に歯向かったりし、それによって女という「対象」が男の領域に突然侵入するとき、つまり予期しない行為体となるときである。男の主体がじつは女という《他者》に根本的に依存していることによって、男の自律性が幻想でしかないことが、突然にあばかれる。 —ジュディス・バトラー、『ジェンダー・トラブル』竹村和子訳、青土社、2000、p. 8
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