ファイブ・ネイションズ・パスポート・グループとは? わかりやすく解説

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ファイブ・ネイションズ・パスポート・グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/11 04:58 UTC 版)

ファイブ・ネイションズ・パスポート・グループ

加盟国が青で示されている
加盟国

ファイブ・ネイションズ・パスポート・グループは、オーストラリアカナダニュージーランドイギリスアメリカ合衆国のパスポート発行機関が、パスポートの発行、開発、管理に関するベストプラクティスを共有するための国際フォーラムである[1][2]。毎年開催され、参加機関の担当者が直接顔を合わせて行う非公式な会議である。2011年にはアイルランド外務貿易省なども招待された。少なくとも、2004年から開催されている[3]

加盟国の発行機関は、パスポート発行システムのほとんどが中央集権的であり、サービスチャネルも互いに類似しているため、互いに比較することが可能となっている[4]。加盟国のいずれも強制的なパスポート管理システムを導入していないため、国民の個人情報は市民権のデータベースや登録簿では利用できない[4]

加盟発行機関

以下は、各加盟国のパスポート発行機関である。

規格

共通のフォーマットに従った欧州連合旅券とは異なり、加盟国のパスポートは、開発に関連するベストプラクティスや情報を共有することで発展していく。しかし、全加盟国のパスポートは、全て生体認証と機械読み取りが可能で、B7サイズISO/IEC 7810 ID-3、88mm×125mm)という共通点を持つ[要出典]

加盟国のパスポート所有者は、互いに加盟国の自動出入国管理システムを利用することができる。具体的には、オーストラリアニュージーランドSmartgate[5]、イギリスのePassportゲートが利用可能である[6]。同様に、イギリスの所有者は[注 1]、アメリカ合衆国のグローバル・エントリー・プログラムが利用でき、カナダの所有者はNEXUSプログラムを利用できる[7]。オーストラリアもグローバル・エントリー・プログラムへの参加を予定している[8]

発行

以下は、それぞれの加盟国のパスポート発行数である。

加盟国 発行数
オーストラリア[9] 14,614,941
(2020)
カナダ[10] 23,790,000
(2018)
ニュージーランド[11] 2,900,000
 イギリス[12] イギリス 51,116,513
(2019)
ジブラルタル 2,240

(2019)

その他 421,828

(2019)

アメリカ合衆国[13] 143,116,633[注 2]
(2020)

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ イギリス国籍のみ。
  2. ^ パスポートカードを含む。

出典

  1. ^ Passport Canada: International comparison of passport-issuing authorities Archived September 18, 2011, at the Wayback Machine.
  2. ^ Australian Government Department of Foreign Affairs and Trade: Accountant profile – Adeel”. 2011年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月9日閲覧。
  3. ^ Five Nations Passport Group meetings - a Freedom of Information request to HM Passport Office” (2013年11月26日). 2021年6月9日閲覧。
  4. ^ a b International Comparison of Passport-Issuing Authorities”. Canada.ca. p. 7 (2012年3月). 2020年5月10日閲覧。
  5. ^ Smartgates”. www.abf.gov.au. 2020年5月10日閲覧。
  6. ^ ePassport gates to ease travel for passengers from more countries” (英語). GOV.UK. 2020年5月10日閲覧。
  7. ^ Eligibility for Global Entry | U.S. Customs and Border Protection”. www.cbp.gov. 2020年5月10日閲覧。
  8. ^ US Global Entry trial for Australian citizens to start in 2019” (英語). Executive Traveller. 2020年5月10日閲覧。
  9. ^ Office, Australian Passport (2018年3月2日). “2019-20 Passport Facts” (英語). Australian Passport Office. 2021年3月6日閲覧。
  10. ^ Immigration, Refugees and Citizenship Canada (2020年2月4日). “Passport Program Annual Report for 2017 to 2018”. aem. 2020年5月13日閲覧。
  11. ^ Observatory of Public Sector Innovation: "Online Passport Renewal Service (ORS)". OECD. Retrieved 24 November 2017.
  12. ^ FOICR 57241 Luke Lo final response” (2020年2月11日). 2020年2月14日閲覧。
  13. ^ Passport Statistics. U.S. Department of State - Bureau of Consular Affairs. Retrieved 6 March 2021.

ファイブネイションズパスポートグループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 09:49 UTC 版)

英国旅券」の記事における「ファイブネイションズパスポートグループ」の解説

詳細は「ファイブネイションズパスポートグループ」を参照 イギリス2004年からオーストラリアカナダニュージーランド米国パスポート発行機関協力する国際フォーラム「ファイブネイションズパスポートグループ」に参加し、「パスポート方針製品開発関連するベストプラクティス共有技術革新議論」を行っている。

※この「ファイブネイションズパスポートグループ」の解説は、「英国旅券」の解説の一部です。
「ファイブネイションズパスポートグループ」を含む「英国旅券」の記事については、「英国旅券」の概要を参照ください。

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