ビーキーパー (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/22 04:57 UTC 版)
| ビーキーパー | |
|---|---|
| The Beekeeper | |
| |
|
| 監督 | デヴィッド・エアー |
| 脚本 | カート・ウィマー |
| 製作 | ビル・ブロック ジェイソン・ステイサム デヴィッド・エアー クリス・ロング カート・ウィマー |
| 製作総指揮 | アンドリュー・ゴロヴ トム・ザドラ マーク・バーミンガム |
| 出演者 | ジェイソン・ステイサム エミー・レイヴァー=ランプマン ジョシュ・ハッチャーソン ボビー・ナデリ フィリシア・ラシャド ジェレミー・アイアンズ |
| 音楽 | デヴィッド・サーディ ジャレド・マイケル・フライ |
| 撮影 | ガブリエル・ベリスタイン |
| 編集 | ジェフリー・オブライエン |
| 製作会社 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー ミラマックス シーダー・パーク・スタジオ パンチ・パレス・プロダクションズ |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 105分[1] |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $40,000,000 |
| 興行収入 | |
| 次作 | The Beekeeper 2 |
『ビーキーパー』(原題: The Beekeeper)は、2024年製作のアメリカ合衆国のアクション映画。
カート・ウィマーが脚本を執筆し、デヴィッド・エアーが監督を務めた。ジェイソン・ステイサムが主役を演じ、エミー・レイヴァー=ランプマン、ジョシュ・ハッチャーソン、ボビー・ナデリ、フィリシア・ラシャド、ジェマ・レッドグレイヴ、ジェレミー・アイアンズらが出演する。
『ビーキーパー』は、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー・ピクチャーズのレーベルのもと、Amazon MGMスタジオによって2024年1月12日にアメリカ合衆国で公開された[4]。評価はおおむね好意的で、4000万ドルの製作費に対し、全世界で1億6260万ドルの興行収入を記録した。ステイサムが同役を再び演じ、ティモ・ジャヤントが監督を務める続編を開発している[5]。
あらすじ
アメリカの片田舎に住むのアダム・クレイは養蜂家として、借りた納屋で蜂を育てて暮らしていた。ある日、見ず知らずのクレイに世話を焼いてくれた恩人のエロイーズから食事に誘われ、採れたての蜂蜜を手に家を訪ねると彼女が死んでいるのを発見する。直後に踏み込んできた警官隊に殺人の疑いで身柄を拘束されてしまうが、その中には死亡したエロイーズの娘でFBI捜査官のヴェローナがいた。後日濡れ衣であった事を謝罪したヴェローナから、母親がフィッシング詐欺に遭って自分が管理していた慈善団体の寄付金を含めた全財産を失った事を苦に自殺したと聞かされたクレイは、古巣の職場に電話を掛ける。その職場とはCIAで、エロイーズを騙した相手の情報を探らせつつ準備を始めた。クレイはCIAの「ビーキーパー」と呼ばれる極秘プログラムの元工作員だった。クレイは「ビーキーパー」の助けを借り詐欺組織の拠点を見つけ出すと、大量のガソリンを手に復讐へ動き出す。
キャスト
- アダム・クレイ
- 演 - ジェイソン・ステイサム[8](山路和弘[6][9])
- 養蜂家。秘密組織「ビーキーパー」の元工作員。政府の指揮系統に属さず、社会システムを守護するため独自に活動し有害な要素を排除する様から蜂の群れを守る養蜂家の名を与えられている。
- 格闘、射撃、破壊工作、潜入など特殊作戦の高度な訓練を受けておりFBIの人質救出チームはおろか、デルタフォースやSEALsの隊員、シークレットサービスの対襲撃部隊、現役のビーキーパーすら凌ぐ戦闘能力を持つ。
- 恩人の復讐、そして社会秩序維持のため詐欺組織の拠点の一つを焼き払って爆破すると迫る政府や組織の追っ手を返り討ちにしながら、次々に構成員を殺害し拠点を潰していく。
- 社会保障番号以外の全ての情報が政府機関に存在せず、マットには政府で何らかの秘密に関わる仕事をしていて証人保護プログラムのようなものを受けたのではと勘繰られていた。
- ヴェローナ・パーカー
- 演 - エミー・レイヴァー=ランプマン[8](白石涼子[6][10])
- FBI捜査官。エロイーズの娘。母親の家にいたクレイを殺人犯と勘違いして拘束するが、後に母親が詐欺に遭って自殺したと分かると謝罪する。
- クレイが詐欺組織の拠点を潰している事を知り、後を追いかけるように捜査を進めるうちに詐欺組織が全米屈指の大企業、そして合衆国のトップに繋がる事を知る。
- 手段を問わず暴力でもって正義を実現するクレイのやり方に、犯罪行為と詐欺組織壊滅と言う結果の間で揺れ動き最後は仕事を終えて逃げるクレイに銃を向けるが、発砲せずに見送った。
- デレク・ダンフォース
- 演 - ジョシュ・ハッチャーソン[8](宮瀬尚也[11])
- 「ダンフォース・エンタープライズ」のCEO。裏で複数の詐欺組織を統括し、様々なビジネスを行っている。
- 元は両親が興した企業を引き継いて巨額の金を手に入れ、大統領の息子と言う立場もあり何不自由ない生活送っているためか我儘な性格。
- 実は母親の大統領選挙で不利な状況を覆す資金援助をするため、ダンフォース・エンタープライズが手掛けている政府向けの電話番号を利用した個人追跡ソフトを使い、詐欺で騙せそうな相手を探しては標的にしていた。
- 最初こそクレイを侮っていたものの、あらゆる刺客も追っ手も排除して拠点を破壊されて追い詰められ、自棄を起こしてFBI高官を殺害した後母親を道連れに心中を図ろうとする。
- マット・ワイリー
- 演 - ボビー・ナデリ[8](三上哲)
- FBI捜査官。ヴェローナの相棒。
- 妻と子供がおり、軽口が多いが仕事はしっかりとこなす。心配させないよう、妻には現場に出ない内勤だと言っている。
- ウォレス・ウエストワイルド
- 演 - ジェレミー・アイアンズ[8](木下浩之[6])
- 元CIA長官で「ダンフォース・エンタープライズ」の警備主任。現役時代にビーキーパーの話を聞いた事があった。
- デレクが怒らせた相手がビーキーパーの元工作員と聞いて、古巣に対処を依頼するが退けられてしまいあらゆる伝手を辿って特殊部隊隊員、傭兵などを総動員してクレイを阻止しようとする。
- ミッキー・ガーネット
- 演 - デヴィッド・ウィッツ(西村健志[12])
- ダンフォース傘下の詐欺組織「ユナイテッド・データ・グループ(UDG)」のリーダー。言葉巧みにエロイーズを騙し、彼女の全財産を盗み取る。
- 居場所を突き止めたクレイにビルごと拠点を爆破され、激怒したデレクに後始末を命じられて武装したチンピラと一緒にクレイの納屋を襲撃するが返り討ちに遭う。
- 手下は皆殺しになり、自分も電動のこぎりで指を切り落とされて命からがら逃げ出したが、後を追いかけてきたクレイにベルトで車に縛られて生きたまま川に突き落とされる。
- ペティス
- 演 - ミヒャエル・エップ
- ウォレスが雇っている私兵部隊のリーダー。元米軍特殊部隊。
- ラザルス
- 演 - テイラー・ジェームズ(黒澤剛史)
- ウォレスが雇う南アフリカ人の傭兵。過去に「ビーキーパー」を殺害したが、曰くたまたま運が良かっただけでその際に片足が義足となった。ビーキーパーとクレイの実力を知り尽くしている。
- 彼も彼の仲間も粗暴なチンピラのような振る舞いだが、クレイを追い詰める程には能力は確か。
- エロイーズ・パーカー
- 演 - フィリシア・ラシャド(おまたかな[13])
- クレイの隣人でヴェローナの母。元教師で慈善団体の理事だが、詐欺によって自身の財産と管理していた団体の資金を全て奪われ、それを苦に自殺する。
- ジェシカ・ダンフォース
- 演 - ジェマ・レッドグレイヴ(濱口綾乃[14])
- アメリカ合衆国大統領。デレクの母でウォレスの雇い主。元は夫が作り上げたダンフォース・エンタープライズのトップで大統領選挙に出馬する際に経営を息子のデレクに引き継いだ。
- ジャネット・ハワード
- 演 - ミニー・ドライヴァー(矢尾幸子[15])
- 現CIA長官。ウォレスに事態の収拾を依頼されビーキーパーを出動させるが返り討ちにされる。現役工作員が殺害される事態にCIAとビーキーパーは中立を保ち、クレイから手を引く事を決定する。
- ジャクソン・プリッグ
- 演 - ドン・ジレ(岡田雄樹)
- FBI副長官。詐欺組織の背後に大統領の息子が関係していると知ると、司法省長官と連絡を取り大統領と直接会って真相を問い詰める。
- リコ・アンサローネ
- 演 - エンゾ・シレンティ(阿部竜一)
- ダンフォース傘下の各詐欺組織に指示を与える「ナインスター・ユナイテッド」のボス。
- アニセット・ランドレス
- 演 - メーガン・レイ(ゆりやんレトリィバァ[16])
- 「ビーキーパー」の工作員でクレイの後任。クレイの始末を依頼される。軍用の武器を満載してガソリンスタンドで大暴れするが、駆け付けた警官を殺害した上にクレイに返り討ちにされ最後はガソリンで焼かれて死亡する。
製作
2022年9月にイギリスで主要撮影が始まった[17]。同年10月、ステイサムはタイリンガムのタイリンガム・ホールでのシーン撮影に参加した[18]。その後、撮影は同年12月にクランクアップを迎えた[19]。
公開
本作は、アメリカ合衆国および一部の海外地域ではAmazon MGMスタジオ・ディストリビューションが配給を担当し[17]、イギリスではスカイ・シネマが配給している[8]。
その他
脚注
出典
- ^ “The Beekeeper (15)”. 全英映像等級審査機構 (2023年12月15日). 2023年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月15日閲覧。
- ^ “The Beekeeper”. Box Office Mojo. 2025年3月16日閲覧。
- ^ “The Beekeeper”. Box Office Mojo. 2025年3月16日閲覧。
- ^ “Jason Statham Proves Vengeance Stings In The Beekeeper Trailer” (英語). Empire (2023年10月4日). 2025年4月17日閲覧。
- ^ Brueggemann, Tom (2024年1月14日). “‘Mean Girls’ Drives $100 Million Box Office Weekend, but It May Be the Last One Until March” (英語). IndieWire. 2025年4月17日閲覧。
- ^ a b c d “山路和弘が続投!ジェイソン・ステイサム主演最新作『ビーキーパー』吹替版の上映決定&キャスト発表|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ (2024年11月12日). 2025年4月17日閲覧。
- ^ “ビーキーパー -日本語吹き替え版”. 吹替キングダム 日本語吹替え専門. 2025年4月17日閲覧。
- ^ a b c d e f Wiseman, Andreas (2023年2月20日). “Jason Statham-David Ayer Action Film ‘The Beekeeper’ Sells To UK” (英語). Deadline. 2025年4月17日閲覧。
- ^ 山路和弘 [@yama_G_108] (12 November 2024). “【スタッフより】ジェイソン・ステイサム最新主演作『#ビーキーパー』”. X(旧Twitter)より2024年11月12日閲覧.
- ^ 白石涼子 [@RyokoShiraishi_] (3 January 2025). “【お仕事:吹替】本日より全国の映画館で公開🐝『ビーキーパー』ヴェローナ・パーカーを吹き替えています🎙️”. X(旧Twitter)より2025年1月3日閲覧.
- ^ 宮瀬尚也 [@naoyamiyase] (5 January 2025). “【#ビーキーパー 】1/3(金)より劇場公開されております!”. X(旧Twitter)より2025年1月5日閲覧.
- ^ 西村健志 [@take_246] (3 January 2025). “全国の映画館で本日公開の「#ビーキーパー」に出演してますー!”. X(旧Twitter)より2025年1月3日閲覧.
- ^ おまたかな [@omatakana] (3 January 2025). “#ジェイソン・ステイサム 主演🔥🎬『#ビーキーパー』🐝🔥”. X(旧Twitter)より2025年1月3日閲覧.
- ^ 濱口 綾乃 [@AyAno_hAmAguchi] (3 January 2025). “【お知らせです!】本日より全国の映画館にて公開⚠️映画『#ビーキーパー』🐝「ジェシカ」役の吹き替えを担当させていただきました!”. X(旧Twitter)より2025年1月3日閲覧.
- ^ 矢尾幸子*やおゆきこ [@yuk1_ya0] (3 January 2025). “🐝出演情報🍯本日より全国の映画館にて公開💥‼️🎥「#ビーキーパー」"ハワード長官"役を吹替えております🎙✨”. X(旧Twitter)より2025年1月3日閲覧.
- ^ “ゆりやんレトリィバァ、ジェイソン・ステイサム主演『ビーキーパー』吹替版キャストに!”. シネマトゥデイ (2024年11月20日). 2024年11月20日閲覧。
- ^ a b Wiseman, Andreas (2022年8月31日). “Jason Statham-David Ayer Action Pic ‘The Beekeeper’ Pre-Bought By MGM For U.S. & Some Of International” (英語). Deadline. 2025年4月17日閲覧。
- ^ Morton, Dennis (2023年10月21日). “Video shows Jason Statham filming blockbuster movie in small Milton Keynes village”. Edinburgh News. 2023年3月13日閲覧。
- ^ “2022 film and high-end TV productions shooting in the UK: latest updates” (英語). Screen. 2025年4月17日閲覧。
- ^ “「ビーキーパー」とのタイアップについて”. www.jc3.or.jp/. JC3 (2024年11月25日). 2025年6月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月8日閲覧。
外部リンク
- The Beekeeper|Movie - MGM Studios
- The Beekeeper - Official Site - Miramax
- Review phim
- 映画『ビーキーパー』公式 (@moviebkp) - X
- ビーキーパー - allcinema
- ビーキーパー - KINENOTE
- ビーキーパー - 映画.com
- The Beekeeper - IMDb
- ビーキーパー_(映画)のページへのリンク