ビャルニの航海
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/09 07:24 UTC 版)
「グリーンランド人のサガ」の記事における「ビャルニの航海」の解説
ビャルニ・ヘルヨルフソン(Bjarni Herjolfsson)という男はノルウェーと父のいるアイスランドで一年毎に交互に冬を越していた。ある夏にアイスランドに着き、父親がグリーンランドに移住したことを知ると、父についていくことにした。しかし、彼はこれは危険な航海になるだろうと感じていた。彼とその乗組員はまだ誰もグリーンランドの海へ行ったことがなかったからだ。 アイスランドから船出して3日後、ビャルニは北風と霧の悪天候に見舞われ、進路を見失ってしまった。何日か悪い天気が続いたがその後また太陽が輝きだし、ビャルニは森に覆われた陸地に到達した。これはグリーンランドではない、と判断したビャルニは錨を下ろさずそのまま出発した。ビャルニはさらに2つの島を見つけたがどちらも彼が聞いていたグリーンランドの特徴に合わなかったので、乗組員は上陸したいと望んだが錨を下ろさなかった。最後にグリーンランドに到着し、ビャルニはそこに定住した。 ビャルニの話は『グリーンランド人のサガ』のみに見られる描写である。ビャルニは『赤毛のエイリークのサガ』には登場せず、そちらではレイフがヴィンランドの発見者とされている。
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