パーンとアポローン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 07:48 UTC 版)
「パーン (ギリシア神話)」の記事における「パーンとアポローン」の解説
ある時、パーンは竪琴の神アポローンと音楽の技を競うことになった。トモーロス(トモーロス山の神。オムパレーの夫)が審査員となった。パーンは笛を吹き、田舎じみた旋律はパーン自身とたまたま居合わせた追従者ミダースを大変満足させた。次いでアポローンが弦を奏でると、トモーロスは一聴、アポローンに軍配を上げたのである。ミーダス以外の誰もが同意した。しかしながらミダースは異議を申し立て不公正じゃないかと糾した。これに怒ったアポローンはこのような下劣な耳にわずらわされないよう、彼の耳をロバのそれに変えてしまった(→マルシュアース)。 キリスト教文学や絵画に描かれるインキュバス(男性型夢魔)の悪魔風イメージ、サタンの角と割れた蹄のイメージは、大変に性的であるパーンのイメージから取ったものであると考えられている。
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