パンクラチウムとは? わかりやすく解説

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パンクラチウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/28 00:41 UTC 版)

パンクラチウム
パンクラチウム・マリティマム
Pancratium maritimum
パンクラチウム・カナリエンス
Pancratium canariense
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperm
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
亜科 : ヒガンバナ亜科 Amaryllidoideae
: パンクラチウム連 Pancratieae
: パンクラチウム属
Pancratium
下位分類群

本文参照

パンクラチウム(学:Pancratium)ヒガンバナ科に含まれる球根植物の一つ。またはパンクラチウム属に含まれる植物の総称。パンクラティウム、パンクラチュームとも呼ばれる[1]

特徴

原産地はスリランカセイロン島だが、地中海沿岸地域にも帰化している。17世紀、ヨーロッパが香辛料を求め航海中に発見された花だとされている。わが国には昭和初期頃に渡来した花である。開花期は初夏にかけてであり、花色は白色のみで、芳香性がある。耐寒性に乏しいため、日本では越冬対策(霜よけ)等を行わないと枯死してしまう。暑さには比較的強いが、高温多湿の気候には弱く、常緑性であるが落葉してしまう場合もある。繁殖方法として、無性生殖株分け、分球で増やせる。実生でも可能だが、開花まで3〜4年を要する[1][2]

名称について

名称の由来として、ディオスコリデスが、ある球根植物に用いたギリシャ古名の「 pankration」に由来する。pan(全て)+ kratus(力)の合成語で、薬効があると考えられたことにちなむ。種小名のMaritimumは、「海浜性の、海岸性の」という意味があり、海の沿岸に自生していたことにちなむ[3]

ここでは有名な種を掲載する。出典元はこちら。

  • パンクラチウム・アラビカム

 (Pancratium arabicum)

  • パンクラチウム・イリーリカム

 Pancratium illyricum

  • パンクラチウム・カナリエンス

 Pancratium canariense

  • パンクラチウム・シッケンベルゲリ

 (Pancratium sickenbergeri

  • パンクラチウム・ゼイラニカム

 Pancratium zeylanicum

  • パンクラチウム・パルブム

 (Pancratium parvum

  • パンクラチウム・フェティドゥム

 (Pancratium foetidum

  • パンクラチウム・マリティマム

 Pancratium maritimum

  • パンクラチウム・マキシマム

 Pancratium maximum

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b パンクラチウム マリティマムの種10粒 Pancratium maritimum”. tipwell 〜世界の珍しい植物をお届け〜. 2024年11月24日閲覧。
  2. ^ パンクラチウムの育て方 | 色々な育て方の情報 育て方ボックス”. www.sodatekata-box.jp. 2024年11月24日閲覧。
  3. ^ パンクラチウム・マリティムン Pancratium maritimum - The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花”. goo blog. 2024年11月24日閲覧。



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