バスカード (北海道北見バス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/04 23:16 UTC 版)
バスカードは、北海道北見バスが発行する乗車カード(ICカード)である。2003年3月にサービスを開始した[1]。なお、後述のように、2026年春での廃止が予定されている。
楽天EdyやSuicaと同様に、ソニーが開発した非接触ICカード技術FeliCaを採用し、システム開発は小田原機器が担当している。
概要
カードは回数券機能タイプと、回数券機能と定期券機能を組み合わせたタイプが発売されている。回数券機能と定期券機能を組み合わせたタイプは区間外の使用やのりこしの際は自動精算される。
回数券の初期購入時の販売額は3,000円で、購入時にプレミアは付与されない。バスカードの普及を優先としたためデポジット制度導入を見送っている。
乗降時にカードリーダーに触れて利用する。
チャージ
- 積み増し(チャージ)は1,000円ごとに最大30,000円まで可能。1,000円のチャージに対し70円のプレミアが積み増しされる。
- チャージ可能な金額は30,000円が上限。残額0円からのチャージは最大28,000円(70円×28=1,960円のプレミア)となる。
- チャージはバスターミナル窓口、ターミナル内の専用販売機、バス車内で行える。ただし車内でのチャージには千円札しか使用できない。
割引制度
- 乗り継ぎ割引が設定されており、30分以内に次のバスに乗り継ぐと運賃が100円割り引かれる。
- 北見市中心部の特定区間をバスカードで乗車すると運賃210円が半額となる。
利用可能区間
- 都市間バスを除く全線で利用可能。
- 他社との共同運行区間であっても、ICカードとしての運賃の支払いは北海道北見バス運行便でのみ利用可能。ただしICカードとしての支払いを行わずに定期券としてのみ利用する場合は、通常の定期券に準じ、以下の区間(JR北海道・名寄本線廃止代替区間)でも利用可能である。
終息への動き
北海道北見バスは、2025年秋頃に新しい乗車券システムとして広島電鉄のMOBIRY DAYSを採用すること、またMOBIRY DAYS利用開始日をもってバスカードへのチャージ・定期券発売を終了し、翌年春頃にバスカードのサービスをすべて終了することを2025年1月に発表した[4]。
脚注
- ^ “交通系ICカードの普及と設備投資の状況について”. 国土交通月例経済(平成16年1月号). 国土交通省 (2004年1月23日). 2013年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月18日閲覧。
- ^ “「バスカード回数券」のお知らせ”. 北海道北見バス. 2014年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月27日閲覧。
- ^ “消費税率引上げに伴う路線バス(乗合バス)の上限運賃改定の申請について”. 北海道北見バス. 2014年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月27日閲覧。
- ^ ICバスカードの終了および「MOBIRY DAYS」の導入について 北海道北見バス、2025年1月29日(2025年4月5日閲覧)。
関連項目
- 北海道北見バス
- 乗車カード#日本のICカード乗車券 / ICカード
- バスカード(曖昧さ回避)- 全国各地のバス事業者が発行するバス乗車カード
外部リンク
- ICバスカード - 北海道北見バス
- バスカード_(北海道北見バス)のページへのリンク