バイノーラル方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 06:47 UTC 版)
バイノーラル方式は、ステレオ方式での聴取者の前方にスピーカーを置くのに対して、ヘッドフォンを使用して再生する。バイノーラル方式における録音は、通常、ダミーヘッドと呼ばれる模擬人頭の耳の部分にマイクロフォンを埋め込んで録音する。また利用者の耳に小さなマイクをイヤフォンのように固定する(電源はレコーダーやビデオカメラのプラグインパワー方式で供給する)タイプのバイノーラルマイクロフォンも複数モデルが存在する。装着者の呼吸音やつばを飲み込む音なども拾ってしまうといった特徴もあるが、嵩張るダミーヘッドに比べ手軽に利用できる。 バイノーラル音声はステレオスピーカーで直接再生すると、各スピーカーからの音が両耳に到達(クロストーク)するため意図された効果が得られない。そのためスピーカーを用いた再生では、クロストークを相殺するトランスオーラル処理がおこなわれる。 サラウンド方式の立体音響を頭部伝達関数 (HRTF)によってバイノーラル方式の立体音響へと変換するツールも存在する (SOFAlizerなど)。
※この「バイノーラル方式」の解説は、「立体音響」の解説の一部です。
「バイノーラル方式」を含む「立体音響」の記事については、「立体音響」の概要を参照ください。
- バイノーラル方式のページへのリンク