ハレオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/19 06:23 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ハレオ(西: Jaleo)は、フラメンコにおいて、アーティストを励まし、舞台を盛り上げるための掛け声のことである。
スペイン語としての本来の意味は、掛け声を示すに留まらず、喝采とか大騒ぎというニュアンスを持つ。
音楽としてのフラメンコの3大要素は、カンテ(Cante、歌)、トーケ(toque、ギター)、パルマ(palmas、手拍子)と言われるが、ハレオはこれらに次ぐ4番目の重要なファクターである。
アーティスト自身も、踊っているバイラオール(女性形はバイラオーラ、踊り手)に対してハレオをかけるが、観客からタイミングよくハレオがかけられると、ステージは盛り上がる。フラメンコのステージにおいて、ハレオは観客とアーティストの心をつなぐ大事な存在なのである。
代表的なハレオ
- オレ!(¡Ole!、素敵!)……もっとも万能に使われる。演技に心うたれたときの賞賛の言葉。イスラム教徒が神を讃える「アッラー」に端を発すると言われる。
- エソエ!(¡Eso es!、その調子!)……「オレ!」に比べると、アーティストの技巧に対する賞賛の色あいが強い。
- ビエン!(¡Bien!、いいぞ!・素晴らしい!)……以下のような使われ方が多い。
- バイラビエン!(¡Baila bien!)…踊り手に対する賞賛
- トカビエン!(¡Toca bien!)…ギタリストに対する賞賛
- カンタビエン!(¡Canta bien!)…唄い手に対する賞賛
- ボニータ!(¡Bonita!、かわいい!)……バイラオーラ(女の踊り手)に対して使われる。
- グアパ!(¡Guapa!、いい女!・美人っ!……バイラオーラ(女の踊り手)に対して使われる。「ボニータ!」より、大人っぽい魅力に対して使われる。
- ブエン・ナルティータ!(¡Buen artista!、いい演者!・名人!)……男性のアーティストに対して使われることが多い。男性を容姿で褒めるのは好ましくないとされる。
- バモス・アジャ!(¡Vamos alla!、さぁ、行こう!)……ステージや曲のはじめに使われる。「バマジャー」「バモジャー」と聞こえるのがふつう。
- バジャ!(¡Vaya!、そうだ!・行け!)
- アイ!(¡Ay!、ああ!)……感嘆の言葉。感極まったことを表現するハレオ。
ハレオ (Jaleo)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 02:24 UTC 版)
「フラメンコ」の記事における「ハレオ (Jaleo)」の解説
掛け声。代表的な『オレ』(¡ole!/¡olé!、アラー由来ともいわれる掛け声。「オーレ」よりは「オレー」に近い。)、『ビエン!』(good、いいぞ、の意)などの掛け声が場を盛り上げる。コンパスに乗せたリズミカルで連続的なものも聞かれる。
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