ハリー・ウィッター・フリーズとは? わかりやすく解説

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ハリー・ウィッター・フリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 20:19 UTC 版)

ハリー・ウィッター・フリーズ
生誕 1879年6月8日
レディング (ペンシルバニア州)
死没 1953年
クリアウォーター
死因 自殺
国籍 アメリカ合衆国
別名 lolcatの元祖
職業 写真家
活動期間 1937年頃〜1953年
時代 20世紀
配偶者 なし
署名
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ハリー・ウィッター・フリーズ(Harry Whittier Frees) (1879–1953)は、アメリカの写真家。衣装や小道具を使い、動物に人間のようなシチュエーションを演じさせ作品を制作した。作品にはしばしばキャプションがつけられ、Lolcatの元祖とも言われている[1][2]。彼の作品はポストカードとなったり、雑誌や児童書に掲載された[3]

被写体に猫を選んだ理由についてフリーズは「子猫は最も多芸な俳優であり、最も多彩な魅力を持っている」と、著書『Animal Land on the Air』の中で述べている[4]。被写体の固定には、窮屈な衣装、ピン、フォークなどを使用した[2]

フリーズが撮影した写真(1914)

生涯

幼少

1879年、レディング (ペンシルベニア州)にて生まれる。一家は後に同州オークス英語版に移った[1]

写真家として

彼は動物たちに服を着せ、小道具を使って人間の状況でポーズをとらせ、しばしばキャプションを付けた。写真の被写体に猫を選んだことについて、フリーズは著書『Animal Land on the Air』の中で次のように述べた。

「ウサギは衣装を着て写真を撮るのが最も簡単ですが、多くの「人間」のような部分を撮影することはできません。子犬は正しく理解すれば扱いやすいものですが、子猫は最も多才な動物俳優であり、最も多様な魅力を持っています。」

写真の撮影にもストレスがかかるため、彼は年に3か月間だけ働くようにした。フリーズは、児童文学者ユーラリー・オズグッド・グローバー(Eulalie Osgood Grover’s 1911)の1911年の児童書『子猫と猫:初めての読書』などで写真イラストが掲載されている。

1937年、オーデュボン英語版でハウスキーパーに衣装制作の手助けを借りながら仕事をこなす[1]

死亡

フリーズは両親の介護に人生を費やし、生涯独身で過ごした。両親の死後はフロリダ州クリアウォーターに移住。1953年に癌と診断された後、自ら命を絶った[2]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c Speaking of Pictures These are Harry Frees's Lifework”. Life Magazine. pp. 4–5 (1937年3月1日). 2022年7月15日閲覧。
  2. ^ a b c Nicholas Gilmore (2018年9月10日). “The Cat Meme Photographer from a Century Ago”. Saturday Evening Post. https://www.saturdayeveningpost.com/2018/09/the-cat-meme-photographer-from-a-century-ago/ 2018年9月23日閲覧。 
  3. ^ Harry Whittier Frees (1879-1953)”. One More River. 2014年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月15日閲覧。
  4. ^ LOLcats: Pictures By Harry Whittier Frees Show Felines Subject Of Fun Even 100 Years Ago”. Huffington Post UK (2013年2月13日). 2014年5月15日閲覧。

参考文献

  • Cats, Dogs & Other Rabbits: The Extraordinary World of Harry Whittier Frees by Harry Whittier Frees and Sylvie Treille, Dewi Lewis Publishing, 2006.
  • בר, ראם: "חיות בלבוש אדם ומסורות חזותיות בשירי אמא אווזה של הארי ויטייר פריס", עיונים בספרות ילדים 20 (תשע″א, 2011) עמ′ 55-16. This Hebrew article focuses on Frees′ photographs for "The Animal Mother Goose" and presents their design techniques, from straightforward mimicry of previous illustrations, through adherence to traditional iconography, to a parody on popular American visual motives not otherwise related to the rhymes. It includes a review of anthropomorphic animals in art, their photographic versions and their becoming a feature of children's literature.

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