ノーススミスフィールド (ロードアイランド州)とは? わかりやすく解説

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ノーススミスフィールド (ロードアイランド州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 01:44 UTC 版)

ノーススミスフィールド
North Smithfield
フォレストデール学校の校舎、19世紀からある
プロビデンス郡内の位置(赤)
北緯41度59分17秒 西経71度33分7秒 / 北緯41.98806度 西経71.55194度 / 41.98806; -71.55194
アメリカ合衆国
 ロードアイランド州
プロビデンス郡
面積
 • 合計 24.7 mi2 (64.1 km2)
 • 陸地 24.0 mi2 (62.3 km2)
 • 水域 0.7 mi2 (1.8 km2)
標高
361 ft (110 m)
人口
(2020年)[1]
 • 合計 12,588人
 • 密度 510人/mi2 (200人/km2)
等時帯 UTC-5 (東部標準時)
 • 夏時間 UTC-4 (東部夏時間)
郵便番号
02824, 02896
市外局番 401
FIPS code 44-52480[2]
GNIS feature ID 1219815[3]
ウェブサイト http://www.nsmithfieldri.org/
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ノーススミスフィールド: North Smithfield)は、アメリカ合衆国ロードアイランド州プロビデンス郡にある町。人口は1万2588人(2020年)。1666年に農業社会として入植され、1871年に現在の形で法人化された。ノーススミスフィールドには、フォレストデール、プリムローズ、ウォータフォード、ブランチビレッジ、ユニオンビレッジ、パークスクエア、スレイターズビルという昔からのビレッジがある。

歴史

17世紀のイギリスからの開拓者がノーススミスフィールドに入植して農業社会を開発し、イングランドロンドンにあるスミスフィールドから町の名前を付けた[4]。当初の町はロードアイランドのスミスフィールド町の一部だったが、1871年にノーススミスフィールドとして法人化された[4]。最初の開拓は1666年5月14日、マサチューセッツ湾の「パンカペイジ」(現在のカントン)のインディアン、ウィリアム・ミニアン(クァシャワナマット)が、ジョン・モウリーとエドワード・インマンに約2,000エーカー (8 km²) の土地を譲渡したときに始まった。この二人は購入した土地をナサニエル・モウリー、ジョン・スティア、トマス・ウォーリングと分け合った[5]。18世紀初期、クエーカー教徒の植民地が現在ノーススミスフィールドとなっている所(当時はスミスフィールドの一部)で発展し、現在のマサチューセッツ州アクスブリッジ南部にまで広がっていた。マサチューセッツとの境よりスミスフィールド側、現在のノーススミスフィールド出身のアメリカ独立戦争の軍人、ジェイムズ・バクストン大尉が[6]、マサチューセッツの民兵隊と大陸軍のベテランとして兵役を終わり、州知事のジョン・ハンコックからウースター郡の土地300エーカー (1.2 km²) を払下げられた。このためにバクストンはロードアイランド州の独立戦争軍人としては歴史から消えている。バクストンはバレーフォージにいたことが知られている。

今日のノーススミスフィールドは、ジョン・H・チェイフィーブラックストーン川バレー国定歴史遺産回廊に属している。ブラックストーン・バレーはアメリカ合衆国でも最古の工業化地域である。今日のノーススミスフィールドにある製造業の1つ、ベロコ・ヤーンズは、1809年にダニエル・デイが設立した毛織物工場であり、当初のデイ一家が所有し続けている。

珍しい「ストーンエンダー」家屋。ノーススミスフィールドのアイアンマインヒル道路とセイルズヒル道路に近く、ウェスクァドムセット(セイルズ)ヒルのジョン・モウリー・ジュニア邸あるいはセイルズ邸と呼ばれた。20世紀に解体された

スレイターズビルのビレッジはほとんどサミュエル・スレイターとその弟のジョン・スレイターが1803年から建設したビレッジである[7]。労働者の家や商業ビルなど当初のニューイングランド工業町の姿がよく保存されている。このビレッジは実際にアメリカでは初の計画工業町だった[8]。20世紀への変わり目まで、サミュエルとジョンの一家がこの工場とビレッジを所有していた[7]

ロードアイランド州道146号線Aに沿ってあるユニオン・ビレッジは、グレート道路沿いの駅馬車ルートで重要な停車場として著名だった[8]。また帽子屋、酒場、学校とユニオン銀行もあり、その銀行からビレッジの名前がついた[8]

19世紀から20世紀初期、ノーススミスフィールドではトロリーや鉄道の線が幾つか走っていたが、現在では1線を除いて全て無くなっている。プロビデンス・アンド・ウースター鉄道の貨物用支線がウーンソケットの本線から伸びてきて、プロビデンス・パイクのスレイターズビルで終わっている[9]。現在はオニール・スティール, Inc.傘下のスレイターズビルにある会社、デンマン・アンド・デイビス[10]と呼ばれる鉄鋼供給者がその線の唯一の利用者である[11]

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は24.7平方マイル (64 km2)であり、このうち陸地24.0平方マイル (62 km2)、水域は0.7平方マイル (1.8 km2)で水域率は2.83%である。ノーススミスフィールドはニューイングランドのアップランド(高台)地域に位置している。ブランチ川とブラックストーン川が、町の初期工場の多くに動力を供給した。

人口動態

セイルズヒル道路沿いにあるイスラム教のモスク

以下は2000年国勢調査による人口統計データである[2]

基礎データ

  • 人口: 10,618 人
  • 世帯数: 3,954 世帯
  • 家族数: 2,957 家族
  • 人口密度: 170.5人/km2(441.7 人/mi2
  • 住居数: 4,070 軒
  • 住居密度: 65.4軒/km2(169.3 軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成[12]

  • フランス系またはフランス系カナダ人:41%
  • アイルランド系:12%
  • イタリア系:12%
  • イギリス系:8%

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 22.4%
  • 18-24歳: 5.7%
  • 25-44歳: 27.2%
  • 45-64歳: 26.8%
  • 65歳以上: 18.0%
  • 年齢の中央値: 42歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 90.4
    • 18歳以上: 86.8

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 31.0%
  • 結婚・同居している夫婦: 64.0%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 7.8%
  • 非家族世帯: 25.2%
  • 単身世帯: 21.3%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 12.4%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.61人
    • 家族: 3.05人

収入

収入と家計(2000年データ)

  • 収入の中央値
    • 世帯: 58,602米ドル
    • 家族: 67,331米ドル
    • 性別
      • 男性: 43,133米ドル
      • 女性: 30,748米ドル
  • 人口1人あたり収入: 25,031米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 3.5%
    • 対家族数: 1.9%
    • 18歳未満: 2.8%
    • 65歳以上: 9.9%

歴史的な場所

ペレグ・アーノルド酒場、1690年頃建設、ペレグ・アーノルド邸だった
  • スレイターズビル、アメリカ初の工業町、1807年にジョン・スレイターとサミュエル・スレイターが設立した
  • スミスフィールド・フレンズ集会所、牧師館と墓地、18世紀から19世紀のクエーカー教徒の資産
  • ペレグ・アーノルド酒場、1690年頃建設
  • ブラックストーン川バレー国定歴史遺産回廊
  • フォレストデール工場町歴史地区
  • タイラー・モウリー邸、1825年建設
  • ウィリアム・モウリー邸、1804年建設
  • スミスフィールド道路歴史地区
  • スリードッグ遺跡
  • トッド農園、1740年建設
  • ユニオンビレッジ歴史地区

教育

  • ノーススミスフィールド高校、町で唯一の公立高校、ロードアイランド州の公立高校の中で、2019年には第5位にランクされた[13]
  • ノーススミスフィールド小学校、1989年建設、就学前幼児から3年生を教えている。
  • ケンドール・ディーン学校、1936年建設、現在は利用されていない。
  • ハリー・L・ハリウェル博士学校、1958年建設、3年生から5年生を教えている。
  • ノーススミスフィールド中学校、2009年から2010年の教育年に建設、6年生から8年生を教えている。

礼拝所

  • 灯台クリスチャン教会[14]
  • マスジド・アル・イスラム教モスク[15]
  • スレイターズビル会衆派教会[16]
  • セントジョン・ザ・エバンゲリスト教会[17]

隣接する都市と町

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年11月23日閲覧。
  2. ^ a b American FactFinder”. United States Census Bureau. 2008年1月31日閲覧。
  3. ^ US Board on Geographic Names”. United States Geological Survey (2007年10月25日). 2008年1月31日閲覧。
  4. ^ a b Nebiker, Walter (1976). the History of North Smithfield. Somersworth, NH: New England History Press 
  5. ^ Nebiker, Walter (1976). the History of North Smithfield. Somersworth, NH: New England History Press , pg. 13-14
  6. ^ *The National Society of the Daughters of the American Revolution Volume, 15 page 7 Mrs. Ella S. Anderson Freeman. DAR ID Number: 149020 4 James Buxton (1745-1817) commanded a company in Col. Benjamin Tupper's regiment, Massachusetts troops. He was born and died in Smithfield, R. I. Also No. 127831. View full context
  7. ^ a b Samuel Slater/The Mill Village, Slatersville/Woonsocket”. Woonsocket.org. 2007年12月26日閲覧。
  8. ^ a b c Plan your visit/Valley sites/Cumberland, North Smithfield, Smithfield”. National Park Service. 2007年12月25日閲覧。
  9. ^ North Smithfield Comprehensive Plan Five-Year Update Revised August 2007 J - Circulation –March 2006 http://www.nsmithfieldri.org/_resources/common/userfiles/file/Planning/Circulation.pdf
  10. ^ Frank Heppner, Railroads of Rhode Island: Shaping the Ocean State's Railways (The History Press, 2012) pg. 81
  11. ^ http://onealind.com/121-year-old-metals-service-center-gest-new-identity/
  12. ^ http://www.epodunk.com/cgi-bin/genealogyInfo.php?locIndex=13444
  13. ^ U.S. News High School Rankings”. 2019年6月9日閲覧。
  14. ^ Lighthouse Christian Church
  15. ^ Masjid Al-Islam mosque
  16. ^ Slatersville Congregational Church
  17. ^ St. John the Evangelist Church

外部リンク

座標: 北緯41度58分00秒 西経71度32分58秒 / 北緯41.96667度 西経71.54944度 / 41.96667; -71.54944




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