ナパージュとは? わかりやすく解説

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ナパージュ【(フランス)nappage】

読み方:なぱーじゅ

ケーキタルト表面に塗る、つや出し。ペクチン・ゼラチンなどが用いられる


ナパ-ジュ

・アンズジャムなどの裏漉しタルト菓子表面の艶だし用。

ナパージュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/28 15:51 UTC 版)

ボウルに入ったナパージュ
ナパージュをかけたフルーツタルト
ナパージュとアーモンドをトッピングしたカップケーキ

ナパージュ(Nappage)またはジャムグレイズ(jam glaze)、ペクチングレイズ(pectin glaze)、アプリコットグレイズ(apricot glaze)は、ペイストリーを作る際のグレイズの技術である。フルーツタルトやその他の焼き菓子において、果物を覆うことで、輝く見た目を与え、また乾燥や酸化(褐変)から保護する[1]

つや出しに貢献している成分は、果物に含まれるゲル化剤であるペクチンである[2]。伝統的に、ナパージュは、アプリコットジャムを水で希釈し、透明でわずかにアプリコット色の液体とする。赤色の果物の発色をよくするために、代わりにフサスグリゼリーが用いられることもある[3]。純粋なペクチンを水とクエン酸(またはレモン果汁)に混ぜ、45℃まで加熱してゲル化させることで、アプリコット風味のないナパージュのベースを作ることもできる[2]。ペクチンNH(低メトキシ基ペクチン)は、その熱可逆性のため、よく用いられる。この性質は、ナパージュを工場で大量生産するのに便利である[4]

利用

ナパージュは、完成したペイストリーの表面をペストリーブラシを用いて軽く叩きながら、全体を均一に覆う。冷たい果物に冷やしたものを塗布することもあるが、温かい料理に塗布してから冷やしてゲル状にすることもある[3]

語源

Nappageは、フランス語で「コーティング」や「トッピング」を意味し、「ソースで何かを覆う」という意味のnapperという言葉に由来する。

出典

  1. ^ Laura Halpin Rinsky; Glenn Rinsky (2009). The Pastry Chef's Companion: A Comprehensive Resource Guide for the Baking and Pastry Professional. Chichester: John Wiley & Sons. pp. 12, 189. ISBN 978-0-470-00955-0. OCLC 173182689 
  2. ^ a b Neutral Nappage Glaze for Fruit Tarts”. Chef Iso. 3 August 2022閲覧。
  3. ^ a b Make a jam glaze”. Leiths Cookery School. 3 August 2022閲覧。
  4. ^ The Secret of NH Pectin”. blog.modernistpantry.com. Kitchen Alchemy. 3 August 2022閲覧。


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