ドール原子力発電所とは? わかりやすく解説

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ドール原子力発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:46 UTC 版)

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ドール原子力発電所
スヘルデ川とドール原子力発電所、
2012年1月
ベルギーにおけるドール原子力発電所の位置
ベルギー
座標 北緯51度19分29秒 東経04度15分31秒 / 北緯51.32472度 東経4.25861度 / 51.32472; 4.25861 (ドール原子力発電所)座標: 北緯51度19分29秒 東経04度15分31秒 / 北緯51.32472度 東経4.25861度 / 51.32472; 4.25861 (ドール原子力発電所)
運転開始 1975年2月15日[1]
事業主体 エレクトラベルフランス語版[2]
原子炉
運転中 2 × 445 MW
1 × 1006 MW
1 × 1039 MW
種類 加圧水型
ウェブサイト
Doel Nuclear Power Station
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ドール原子力発電所[2](ドールげんしりょくはつでんしょ、 オランダ語: kerncentrale van Doel (KCD) [1])またはドエル原子力発電所[3]は、ベルギー北部オースト=フランデレン州ドゥール(nl:Doel (plaats))に立地する原子力発電所である。アントウェルペン中心部の北西約20kmのスヘルデ川沿いに位置し、オランダ国境までの距離は約3kmである。

4基の原子炉があり、総出力2923 MW、職員数は1000人以上である[1]

  • 1号機 : 1968年発注、1975年2月15日運転開始、2025年2月15日運転終了予定[1][2]
  • 2号機 : 1968年発注、1975年12月1日運転開始、2025年12月1日運転終了予定[1][2]
  • 3号機 : 1974年-1975年発注、1982年10月1日運転開始、2022年10月1日運転終了予定[1][2]
  • 4号機 : 1974年-1975年発注、1985年7月1日運転開始、2025年7月1日運転終了予定[1][2]

ベルギーの原子力政策とドール発電所

1・2号機は、2003年1月に成立した「商業原子力発電からの段階的撤退に関する法律」により2015年運転終了予定であったが、2009年10月、事業者が再生可能エネルギー研究・開発へ資金提供することなどを条件に10年間延長された[2]

しかし稼働に必要な法整備が、弱い政権下で進まないまま、2011年に日本福島第一原子力発電所事故が発生し、ドール発電所の運転再開はいったん白紙撤回されることとなった。この措置に伴い、原子炉は2015年に閉鎖が予定されていたが、白紙撤回後にベルギー国内の電力需給が悪化。2015年-2016年の冬期間には電力不足が予測されたことから、再び発電所の運転再開が決定するという二転三転の展開となった[5]

1号機はこの法律の規定で、2015年2月に運転停止、同年12月30日に運転を再開したが、3日後の2016年1月2日に自動停止した[6]。2015年11月、火災事故が発生した[3]。2016年3月22日のテロ事件(2016年ブリュッセル爆発)の標的として計画されていたと報じられている[3]

欧州司法裁判所は2019年7月29日、上記の運転延長に際しての環境影響調査が不十分だったとして、改めて調査を求めた。ただし、電力供給への「深刻な脅威」があれば発電は可能との判断を示し、即時の停止は命じなかった[7]

脚注

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