ドリュアースの子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 05:22 UTC 版)
このムーニコスは、ドリュアースの子でエーペイロス地方のモロッシア(英語版)の王、予言者である。レーランテーと結婚し、予言者アルカンドロス、メガレートール、ピライオス、娘ヒュペリッペーをもうけた。 アントーニーヌス・リーベラーリスによると、ムーニコスとその家族はみな正しい心の持ち主であり、神々への信仰心が篤かったので、神々も彼らを愛していた。ある夜、ムーニコスたちは盗賊の襲撃を受けた。彼らは塔にこもって戦ったが、盗賊たちは館に火を放った。ゼウスは彼らが死ぬのを見るに堪えず、鳥に変えることにした。火を避けるため水の中に飛び込んだヒュペリッペーはミズナギドリ(Aithyia)に、ムーニコスとアルカンドロスはノスリ(Triorches)とミソサザイ(Orchilos)に変わって火の中から飛んで逃げた。溝に入って火から逃れたメガレートールとピライオスは小型の鳥ヒメバチドリ(Ichneumon)とイヌドリ(Kyon)に変わった。妻レーランテーはアカゲラ(Pipo)になった。 オウィディウスも『変身物語』の中で、モロッシアの王ムーニコスの息子たちが鳥に変身し、賊の放った火から逃れたと語っている。
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