トィルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > トィルの意味・解説 

トィル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/17 03:15 UTC 版)

トィル
Tyr
ロシア語: Тыр
北緯52度56分 東経139度46分 / 北緯52.933度 東経139.767度 / 52.933; 139.767
ロシア
地方 ハバロフスク地方
地区 ウリチ地区
人口
2012年
 • 合計 582人
等時帯 UTC+10 (ウラジオストク時間)

トィル[1]ロシア語: Тыр)はロシア連邦東部のハバロフスク地方にあり、ウリチ地区に位置する町。人口は582人(2012年[2]アムール川の河口からおよそ140キロメートル上流にあり、ここで東からアムグン川が合流する。

歴史

女真人金朝13世紀初頭まで)、モンゴル人モンゴル帝国(大元ウルス、13世紀半ばから14世紀半ば)、中国人明朝15世紀初頭)といった歴代の王朝は、アムール川下流域周辺に住む諸民族と外交関係を結び、ヌルガン城を拠点に冊封体制羈縻政策の管轄をおこなった。トィルは前近代におけるこの一帯の交易の中心地であった。

トィルにヌルガン城の遺跡が存在することは早くからロシア人探検家に知られており、1675年1678年に外交使節として中国に赴任したN.G.スパーファリー「アムール川の河口から二日遡った所」に石碑や鐘があることを報告している。また、間宮林蔵樺太探検時に海上から永寧寺の塔のある断崖を見ている。

発掘調査

ソビエト時代にはすでに塔はなく、砲台が築かれた。ティル遺跡の発掘調査はロシア科学アカデミー極東支部歴史考古民族学研究所の研究者であったアレクサンドル・アルテミエフによって数度にわたって行われた。報告は邦訳でも出版されている。

脚注

  1. ^ あるいは「ティル」と日本語表記される。ロシア語としてはティルの方が音が近い。
  2. ^ Оценка численности населения по муниципальным образованиям на начало 2012 года

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トィル」の関連用語

トィルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トィルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトィル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS