デッドエア

バイク用語辞典

デッドエア

衣服の内部に抱き込まれる、動かない空気のこと。ライダーの深刻な悩みである寒さ対策を考えるときには、このデッドエアを頭に入れておくべきである。 たとえば、いくら風を完璧にさえぎるジャケットがあっても、ジャケット自体は冷えてしまうので、直接それが肌に触れてしまえば体温は奪われる。逆に、フリースやセーターなどの厚手の服を着込んでいても、風を通してしまう素材なので、結局のところ寒い。そこで、この2つを組み合わせる。そうすると、ジャケットは冷えてしまうが、フリースが間に挟まっているので、直接体は冷えない。風も入ってこないので、フリースの間から冷たい空気が入りこむことはない。つまり、このフリースに内包されている空気がデッドエアである。 ただ闇雲に着込むのではなく、このデッドエアをいかに作り出すかを考えれば、少ない枚数で寒さをしのげるわけである。