デイヴ・クラーク・ファイヴとは? わかりやすく解説

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デイヴ・クラーク・ファイヴ

(デイブ・クラーク・ファイブ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/30 09:58 UTC 版)

デイヴ・クラーク・ファイヴ
Dave Clark Five
出身地 イングランド ロンドン トッテナム
ジャンル ブリティッシュ・ビート[1]ポップ・ロック[2]
活動期間 1957年 - 1970年
旧メンバー デイヴ・クラーク英語版
マイク・スミス(Dave Clark Five)英語版
レニー・デビッドソン英語版
リック・ハクスリー英語版
デニス・ペイトン英語版

デイヴ・クラーク・ファイヴ(The Dave Clark Five)は、イギリスのビート・グループである。1960年代ブリティッシュ・インヴェイジョンのバンドとして活躍した。DC5と略されることもある。

略歴

ドラマーのデイヴ・クラークを中心にロンドン北部の下町トッテナム1957年に結成し、1963年デビュー。「グラッド・オール・オーバー」のイギリスでのナンバーワンヒットで脚光を浴び、ビートルズの好敵手と目されるようになる。同曲はアメリカでは64年4月に6位まで上昇した[3]。その後も欧米で言うところのソフト・ロックの有名曲「ビコーズ」などがヒット。同年アメリカへ進出。1964年から1967年夏までは本国よりもアメリカでの人気が高く「オーバー・アンド・オーバー」が1965年に全米ナンバーワンとなる(唯一の全米ナンバーワン)[4]

1967年夏、アメリカで最後の全米ツアーを行う。なお、英本国では「エブリバディ・ノウズ」(邦題:青空が知っている、1965年のEverybody Knowsとは同名異曲)が全英2位を記録しており、活動の中心がアメリカから本国へ移っていた。以後は1970年夏の解散まで英本国のみのTOP10ヒットを放ち続けた[5]。また、前半はオリジナル曲中心だったが、後半は「恋をあなたに」など他者の曲を多くヒットさせている。ビートルズに続いて、カーネギーホールで公演を実施した(のちにブラスロックのシカゴもカーネギーでライブを実施し、ライブ盤を発表)。

バンドのサクソフォーンバスドラムなどを含んだサウンドは、リバプールサウンドに対してトッテナム(トゥテナム)・サウンドとも呼ばれた[6]

テナーサックス兼リズムギター担当のデニス・ペイトンは2006年12月17日に逝去[7]、リードボーカル/オルガン/ピアノ担当のマイク・スミスは2008年2月29日に64歳で亡くなる[8]

2008年にロックの殿堂入りを果たし、授賞式でのプレゼンターはトム・ハンクスが務め、締めくくりとしてジョーン・ジェットが「Bits and Pieces」をカヴァーした[9]

ディスコグラフィ

  • Glad All Over (US, 1964)
  • The Dave Clark Five Return! (US, 1964) / A Session with The Dave Clark Five (UK, 1964)
  • American Tour (US, 1964)
  • Coast to Coast (US, 1964)
  • Weekend in London (US, 1965)
  • Having a Wild Weekend (US, 1965) / Catch Us If You Can (UK, 1965)
  • I Like It Like That (US, 1965)
  • Try Too Hard (US, 1966)
  • Satisfied with You (US, 1966)
  • 5 By 5 (US, 1967)
  • You Got What It Takes (US, 1967)
  • Everybody Knows (UK, 1967) / Everybody Knows (US, 1968)
  • 5 by 5 = Go! (UK, 1969)
  • If Somebody Loves You (UK, 1970)
  • Good Old Rock'n'Roll (UK, 1971)

脚注

  1. ^ デイヴ・クラーク5 2022年4月9日閲覧
  2. ^ デイヴ・クラーク5 2022年4月9日閲覧
  3. ^ For Dave Clark Five, the accolades finally arrive”. Usatoday.com. 2010年7月13日閲覧。
  4. ^ Whitburn, Joel (2004). The Billboard Book of Top 40 Hits: Eighth Edition. Record Research. p. 129 
  5. ^ “The Dave Clark Five Biography”. AllMusic. https://www.allmusic.com/artist/the-dave-clark-five-mn0000785611/biography 2020年2月20日閲覧。 
  6. ^ Brirtish Beat、p.27、シンコーミュージックE
  7. ^ Laing, Dave (2007年1月5日). “Denis Payton: Saxophonist who put the growl into the Dave Clark Five”. TheGuardian.com. 2019年5月29日閲覧。
  8. ^ “Dave Clark Five singer Smith dies”. BBC. (2008年2月28日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7270242.stm 2008年2月29日閲覧。 
  9. ^ Inductees for 2008”. Rock and Roll Hall of Fame official website (2007年12月13日). 2008年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年3月11日閲覧。

関連項目

外部リンク




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