ディクソニア属とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ディクソニア属の意味・解説 

ディクソニア属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 19:26 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ディクソニア属
Dicksonia sellowiana
分類
: 植物界 Plantae
: シダ植物門 Pteridophyta
: シダ綱 Pteridopsida
: ヘゴ目 Cyatheales
: タカワラビ科 Dicksoniaceae
: ディクソニア属 Dicksonia
学名
Dicksonia L' Her.
和名
ディクソニア属
下位分類群
  • 本文参照

ディクソニア属 Dicksonia は、シダ植物の1群。ヘゴ科のような木生シダを含み、大きいものは10mに達する。日本には産しない。

特徴

大型のシダ植物で、木生シダになる種が多く、大きいものでは最大10mになるものがある。木生の種では茎の上部には葉柄の基部が密生し、同時に硬い毛に覆われている。茎の下方は古くなると気根に覆われる。ただし木生にならず、地上に塊状の茎を持つ種もある。は茎の先端近くに集まって着き、長さ1-4mで2回から4回の羽状複葉。羽片は葉の下部では次第に短くなる。胞子嚢をつけた裂片はつけないものと同型の場合もあるが、より小さくなる例があり、そのようなものでは葉は2形、あるいは部分的2形を示す。胞子嚢群は葉の縁に生じ、二枚貝状をしている。これは葉の縁が伸び出して胞子嚢群の上を覆って包膜状となり、更に裏面からは包膜が生じて下面を覆うためである。胞子嚢の環帯は斜めに付く[1]

分布など

世界に約20種があり、南半球を分布の中心とする。ニュージーランドオーストラリア中央アメリカから南アメリカに分布する[2]。一般に木生シダは熱帯に多いと思われがちだが、本属のものは山地の雲霧林など、比較的涼しい地域にみられる。分布の最南端はタスマニア島で、日本の山林のような環境であるという[3]

分類

ヘゴ科に似るが、ヘゴ科では鱗片があるのに対して、本属は毛である。ワラビ科としたこともあり、独自のディクソニア科を認める説もある[4]が、タカワラビ科とすることが多い[5]

出典

  1. ^ 園芸大事典2、(1994),p.1531-1532
  2. ^ 園芸大事典2、(1994),p.1531
  3. ^ 西田(1997),p.66
  4. ^ 園芸大事典2、(1994),p.1531
  5. ^ 西田(1997),p.66

参考文献

  • 『園芸植物大事典 2』、(1994)、小学館
  • 西田冶文、「タカワラビ科」:『朝日百科 植物の世界 12』、(1997)、朝日新聞社:p.66]

「ディクソニア属」の例文・使い方・用例・文例

  • 木状シダ:ディクソニア属、タカワラビ属、Culcita属、およびチルソプテリス・エレガンス属
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディクソニア属」の関連用語

ディクソニア属のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディクソニア属のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディクソニア属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS