テヴィン・ファーマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 03:37 UTC 版)
基本情報 | |
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本名 | テヴィン・ファーマー |
通称 | American Idol(アメリカン・アイドル) |
階級 | ライト級 |
身長 | 168cm |
リーチ | 170cm |
国籍 | ![]() |
誕生日 | 1990年7月30日(34歳) |
出身地 | ペンシルベニア州フィラデルフィア |
スタイル | サウスポー |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 44 |
勝ち | 33 |
KO勝ち | 8 |
敗け | 9 |
引き分け | 1 |
無効試合 | 1 |
テヴィン・ファーマー(Tevin Farmer、1990年7月30日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。元IBF世界スーパーフェザー級王者。
来歴
スーパーフェザー級
2016年3月30日、ニューヨークのBB・キング・ブルース・クラブ・アンド・グリルで元WBC世界スーパーフェザー級王者ガマリエル・ディアスとNABF北米スーパーフェザー級王座決定戦を行い、10回3-0(97-90×2、95-92)の判定勝ちを収め王座を獲得した[1]。
2017年12月9日、マンダレイ・ベイ・イベント・センターでIBF世界スーパーフェザー級4位尾川堅一とIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦を行い、12回1-2(112-116、113-115、116-112)の判定負けを喫した[2][3][4][5]。しかし2018年1月19日、ネバダ州アスレチック・コミッションの定例会議で、ファーマー戦試合4日前の2017年12月5日に実施された抜き打ちのドーピング検査で、尾川の尿サンプルから禁止薬物のアンドロスタネディオル(合成テストステロン)がAサンプル、Bサンプル共に陽性反応を示していたことが明らかにされた[6][7]。2018年4月18日、試合結果がファーマー敗戦から“無効試合”へ変更された[8][9][10]。
2018年8月3日、シドニーのテクノロジー・パークで元IBF世界フェザー級王者のビリー・ディブとIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦を行い、12回3-0(119-108、120-107、118-109)の判定勝ちを収め王座を獲得した[11]。
2018年8月23日、ディベイラ・エンターテイメントと共同プロモートの形でエディー・ハーン率いるマッチルーム・スポーツ・USAと契約した[12]。
2018年10月20日、ボストンのTDガーデンでIBF世界スーパーフェザー級6位のジェームス・テニーソンと対戦し、5回1分44秒KO勝ちを収め初防衛に成功した[13]。
2018年12月15日、マディソン・スクエア・ガーデンでIBF世界スーパーフェザー級13位のフランシスコ・フォンセカと対戦し、12回3-0(117-111×3)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した[14][15]。
2019年3月15日、フィラデルフィアのリアコーラス・センターでIBF世界スーパーフェザー級4位のジョノ・キャロルと対戦し、12回3-0(117-111×2、117-110)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[16][17]。
2019年7月27日、テキサス州アーリントンのテキサス大学アーリントン校内カレッジ・パーク・センターでIBF世界スーパーフェザー級3位のギヨーム・フレノワと対戦し、12回3-0(116-111×2、119-108)の判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した[18][19]。
2020年1月30日、マイアミのメリディアン・アット・アイアンド・ガーデンズでIBF世界スーパーフェザー級11位ジョセフ・ディアスと対戦し、12回0-3(112-116、113-115×2)の判定負けを喫し5度目の防衛に失敗、王座から陥落した[20][21]。
ライト級
2022年8月12日、プレスコットバレーのフィンドレイ・トヨタ・センターで行われる興行のメインイベントでミッキー・ベイとの対戦が組まれ、興行が始まり前座の試合も開始されていた中、ファーマーはベイと共にファイトマネーの未払いを理由に試合出場をキャンセルした[22]。
2024年7月13日、ラスベガスのパームス内パーム・シアターでNABF北米ライト級王者レイモンド・ムラタラとムラタラが保持する王座に挑戦及びNABO北米ライト級王座決定戦を行い、10回0-3(92-97、93-96、94-95)の判定負けを喫し両王座を獲得出来なかった[23][24]。
2024年11月16日、リヤドのザ・ヴェニューで開催されたリヤド・シーズン「ラティーノ・ナイト」で、WBC世界ライト級1位のウィリアム・セペダとWBC世界ライト級暫定王座決定戦を、世界戦にもかかわらず異例中の異例となる10回戦で行い、4回にダウンを奪うも10回1-2(94-95×2、95-94)の判定負けを喫し2階級制覇を出来なかった[25][26]。
2025年3月29日、カンクンのポリフォルム・ベニト・フアレスでWBC世界ライト級暫定王者のウィリアム・セペダとダイレクトリマッチを行い、12回0-2(114-114、116-112、115-113)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[27]。
人物
- 生まれつきトゥレット症候群を患っている[28]。
- 大叔父のジョー・ガンズは、アフリカ系アメリカ人史上初のボクシング世界王者である。
獲得タイトル
脚注
- ^ “Tevin Farmer Wins Big; Lee Edges Galeano Following Scoring Error”. Boxing Scene.com (2016年3月31日). 2016年4月1日閲覧。
- ^ “新王者誕生!尾川堅一、判定勝ちに雄叫び 米国での日本人の王座奪取は36年ぶり”. スポニチアネックス (2017年12月10日). 2017年12月10日閲覧。
- ^ “尾川堅一が2-1勝ち! ラスベガスで王座獲得”. Boxing News(ボクシングニュース) (2017年12月10日). 2017年12月10日閲覧。 2017年12月10日
- ^ “Ogawa defeats Farmer to claim IBF 130lb title”. Fightnews.com (2017年12月10日). 2017年12月11日閲覧。
- ^ “Tevin Farmer misses out on world title glory after Kenichi Ogawa takes split decision”. Sky Sports (2017年12月10日). 2017年12月11日閲覧。
- ^ “尾川堅一 王座決定戦前にドーピング検査で陽性反応”. スポニチアネックス (2018年1月19日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “NSAC suspends Kenichi Ogawa after revealing prefight positive test”. ESPN.com (2018年1月19日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “尾川堅一の王座はく奪 決定戦は無効試合の裁定”. Boxing News(ボクシングニュース) (2018年4月19日). 2018年4月19日閲覧。
- ^ “Kenichi Ogawa stripped of junior lightweight title, suspended until June 9”. ESPN.com (2018年4月19日). 2018年4月20日閲覧。
- ^ “NSAC Suspends Ogawa for Failed PED Test, Farmer Result in Doubt”. Boxing Scene.com (2018年1月19日). 2018年1月20日閲覧。
- ^ “Farmer Drops Dib, Easily Wins Decision, IBF 130-Pound Title”. Boxing Scene.com (2018年8月3日). 2018年8月4日閲覧。
- ^ “Tevin Farmer Inks Co-Promotional With Eddie Hearn, Lou DiBella”. Boxing Scene.com (2018年8月24日). 2018年8月25日閲覧。
- ^ “Tevin Farmer Knocks Out Tennyson With Body Shot In Fifth”. Boxing Scene.com (2018年10月21日). 2018年10月22日閲覧。
- ^ “ファーマーは判定勝ち IBF・S・フェザー級V2”. Boxing News(ボクシングニュース) (2018年12月16日). 2018年12月16日閲覧。
- ^ “Tevin Farmer Knocks Out Tennyson With Body Shot In Fifth”. Boxing Scene.com (2018年12月16日). 2018年12月17日閲覧。
- ^ “ファーマー判定でV3 女子テイラー3団体統一”. Boxing News(ボクシングニュース) (2019年3月16日). 2019年3月16日閲覧。
- ^ “Tevin Farmer Rocks, Decisions a Game Jono Carroll To Retain”. Boxing Scene.com (2019年3月16日). 2019年3月17日閲覧。
- ^ “ラミレスがフッカーを痛烈TKO S・ライト級2冠獲得 ファーマーは大差判定でV4”. Boxing News(ボクシングニュース) (2019年7月28日). 2019年7月28日閲覧。
- ^ “Tevin Farmer Boxes Past Guillaume Frenois To Retain IBF Title”. Boxing Scene.com (2019年7月28日). 2019年7月29日閲覧。
- ^ “ファーマーも陥落 ディアスがIBF・SFe級王者に”. Boxing News(ボクシングニュース) (2020年1月31日). 2020年1月31日閲覧。
- ^ “Joseph Diaz Stuns Tevin Farmer, Captures IBF Title”. Boxing Scene.com (2020年1月31日). 2020年2月1日閲覧。
- ^ “Notebook: WBA to Bivol: Fight Zurdo next as it denies exception request”. Dan Rafael (2022年8月13日). 2022年8月14日閲覧。
- ^ “ライト級上位ムラタリャ、元王者ファーマー押し切る WBO王者ベリンチク挑戦を希望”. Boxing News(ボクシングニュース) (2024年7月14日). 2024年7月14日閲覧。
- ^ “Raymond Muratalla defeats Tevin Farmer over 10 rounds”. Boxing NEWS Online (2024年7月14日). 2024年7月15日閲覧。
- ^ “ライト級セペダがWBC暫定王者に ミニマム級はコヤソがWBA-WBO王座統一”. Boxing News(ボクシングニュース) (2024年11月17日). 2024年11月17日閲覧。
- ^ “William Zepeda stays on track (just) to face Shakur Stevenson after being dropped and pushed by Tevin Farmer”. Boxing Scene.com (2024年11月17日). 2024年11月18日閲覧。
- ^ “セペダ、曲者ファーマーに2-0判定勝ち WBCライト級暫定王座守る”. ボクシングニュース (2025年3月30日). 2025年4月2日閲覧。
- ^ “World champion boxer Tevin Farmer reveals Tourette’s diagnosis amid fan ‘concern’”. YahooSports (2025年4月1日). 2025年4月2日閲覧。
関連項目
外部リンク
空位 前タイトル保持者 ジャーボンテイ・デービス |
IBF世界スーパーフェザー級王者 2018年8月3日 - 2020年1月30日 |
次王者 ジョセフ・ディアス |
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