チユウキンレンとは? わかりやすく解説

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チユウキンレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 15:10 UTC 版)

チユウキンレン
チユウキンレン
(Wikimedia Commonsより)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: ショウガ目 Zingiberales
: バショウ科 Musaceae
: エンセーテ属 Ensete
: チユウキンレン
E. lasiocarpum
学名
Ensete lasiocarpum (Franch.) Cheesm.
シノニム

Musella lasiocarpa (Franch.) C.Y.Wu ex H.W.Li.

和名
チユウキンレン(地湧金蓮)
英名
Chinese dwarf banana, golden lotus banana, Chinese yellow banana

チユウキンレン(地湧金蓮、学名:Ensete lasiocarpum[1]、シノニム:Musella lasiocarpa[2])はバショウ科多年生草本

本種の属名表記は文献により異なり、Musella属とされることが多く、POWO[3]やWikipedia英語版の該当頁においてもMusella属とされている。本項における属名表記はYListに従いEnsete属とする。

特徴

葉の基部が抱き合い、高さ60 cmまでの偽茎を形成する。葉は大きく、長さ50 cm、幅20 cmの長楕円形。冬に葉は枯れて太い偽茎が残る。花序は長さ20 cmほどで直立し、ハスの花弁に似た形の黄色い苞に覆われる。苞の基部に目立たない花を咲かせる。1回結実性で、開花した偽茎は枯れるが、吸芽から子株が伸びる。吸芽により栄養繁殖する点を重視しEnsete属からMusella属へ移す見解もある[4][5]

分布と生育環境

中国南部~インドシナ半島の標高1000–2500 mの山の斜面に分布する[4]

利用

家畜の飼料にされることがある[4]。葉柄や偽茎から澱粉が得られる。耐寒性が強く露地植えで育つとされる[5]

ギャラリー

脚注

  1. ^ チユウキンレン Ensete lasiocarpum (Franch.) Cheesm.”. YList 植物和名-学名インデックス. ylist.info. 2025年4月26日閲覧。
  2. ^ チユウキンレン Musella lasiocarpa (Franch.) C.Y.Wu ex H.W.Li”. YList 植物和名-学名インデックス. ylist.info. 2025年4月26日閲覧。
  3. ^ Musella lasiocarpa (Franch.) C.Y.Wu ex H.W.Li” (英語). Plants of the World Online. Kew Science. 2025年4月26日閲覧。
  4. ^ a b c (呉 1997, pp. 199–200)
  5. ^ a b (日本インドア・グリーン協会 2020, p. 122)

参考文献

  • 呉徳鄰 著「ムセラ・ラシオカルパ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 10巻、朝日新聞社、東京、1997年、199–200頁。ISBN 9784023800106 
  • 日本インドア・グリーン協会「チユウキンレン」『熱帯植物図鑑』誠文堂新光社、東京都文京区、2020年。 ISBN 9784416918852  ※ 耐寒性が強いとしているが、生育温度に関する記述は無い。

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