チミジル酸シンターゼ阻害薬とは? わかりやすく解説

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チミジル酸シンターゼ阻害薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:35 UTC 版)

抗がん剤」の記事における「チミジル酸シンターゼ阻害薬」の解説

これはフルオロウラシル (5-FU) とフロロピリジン系抗真菌薬であるフルシトシン(5-FC、アンコチル)が含まれるフルオロウラシル乳癌消化管の癌、皮膚の前悪性角化症表皮多発性基底細胞癌でよく用いられる臨床試験によりフルオロウラシルフォリン酸ロイコボリン)の併用フルオロウラシル単独よりも効果が高いことが明らかになり、それを応用した大腸癌レジメFOLFOXである。FOLはフォリン酸LVロイコボリン)、FはフルオロウラシルOXオキサリプラチンL-OHPエルプラット)である。有名な方法としてはFOLFOX4とそれの投与方法簡略化したFOLFOX6がある。FOLFOX6でオキサリプラチン代わりにイリノテカン(CPT-11、カンプト)を用いるようにしたのがFOLFIRIである。欧米では中心静脈リザーバー用いて外来治療で行うのが通常だが、日本では入院して行う。日本では承認問題フォリン酸 (LV) の代わりにレボホリナート(l-LV、アイソボリン)という光学異性体用いる。近年VEGF対すモノクローナル抗体であるベバシツマブアバスチン)を併用することもある。フルシトシン真菌内でフルオロウラシル変換され動物内で変換されないことから抗真菌薬として用いられることがあるが、耐性化しやすく単剤で使われることはまれである。髄液移行性が良くアムホテリシンBファンギゾン)とシナジーがあるため、クリプトコッカス髄膜炎では併用することはある。

※この「チミジル酸シンターゼ阻害薬」の解説は、「抗がん剤」の解説の一部です。
「チミジル酸シンターゼ阻害薬」を含む「抗がん剤」の記事については、「抗がん剤」の概要を参照ください。

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