ダウンズによるモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 20:52 UTC 版)
投票参加の研究の先駆はアンソニー・ダウンズによるものである。彼は、2つの政党が争う選挙において、それぞれの政党が選挙に勝利した後に実施する政策について、有権者Aが得る効用の期待値の差(期待効用差)が、有権者Aの投票行動を規定すると考えた。すなわち、 現時点(t)での与党Xが勝利して選挙後(t+1)も政権を維持した場合の有権者Aの効用(utility)の期待値(expected value)を E ( U t + 1 X ) {\displaystyle E(U_{t+1}^{X})} 野党Yが勝利して政権を獲得した場合の有権者Aの効用の期待値を E ( U t + 1 Y ) {\displaystyle E(U_{t+1}^{Y})} とすると、その期待効用差(benefit)は、 B = E ( U t + 1 X ) − E ( U t + 1 Y ) {\displaystyle B=E(U_{t+1}^{X})-E(U_{t+1}^{Y})} となる。このとき、B>0ならば有権者Aは与党Xに投票し、B<0ならば有権者Aは野党Yに投票し、B=0ならば有権者Aは棄権する。
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