ソンメイカーとは? わかりやすく解説

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ソン・メイカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 23:39 UTC 版)

ソン・メイカー
Thon Maker
デトロイト・ピストンズでのメイカー
(2019年)
アル・リヤディ・クラブ・ベイルート  No.2
ポジション C / PF
基本情報
国籍 オーストラリア
南スーダン
生年月日 (1997-02-25) 1997年2月25日(28歳)
出身地 南スーダン
西バハル・アル・ガザール州ワーウ
身長 213cm (7 ft 0 in)
体重 100kg (220 lb)
ウィングスパン 221cm  (7 ft 3 in)[1]
キャリア情報
出身 オレンジビル予備校&アスリート研究所
NBAドラフト 2016年 / 1巡目 / 全体10位[1]
プロ選手期間 2016年–現在
経歴
20162019 ミルウォーキー・バックス
20192020 デトロイト・ピストンズ
2020–2021 クリーブランド・キャバリアーズ
2021 ハポエル・エルサレムBC
2022 ロングアイランド・ネッツ
2022–2024 福建スタージョンズ
2024 アル・リヤディ・クラブ・ベイルート英語版
2024–2025 リオグランデバレー・バイパーズ
2025– アル・リヤディ・クラブ・ベイルート
受賞歴
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ オーストラリア
獲得メダル
男子バスケットボール
 オーストラリア
FIBA アジア選手権
2022 ジャカルタ

ソン・マリアル・メイカーThon Marial Maker, 1997年2月25日 - )は、オーストラリアのプロバスケットボール選手。南スーダンワーウ出身。西オーストラリア州パース育ち。NBAGリーグリオグランデバレー・バイパーズに所属している。ポジションはセンターまたはパワーフォワード

来歴

1997年にスーダン (現:南スーダン)のワーウで、マヌート・ボルルオル・デンと同じディンカ族の子として生まれる[2]。メイカー一家は第二次スーダン内戦の戦火から逃れる為に、ソンが幼い頃にウガンダに脱出した後オーストラリアに難民として移動し、以降は西オーストラリア州パースで過ごす[3]

14歳の時にバスケットボールを始め、2013年にNBA選手を目指す為に渡米し、バージニア州マーティンズビルカーライル高等学校英語版に進学。1年生ながらレギュラーに定着し、同校を州王者に導く[4]。しかしメイカーは、2014年9月にカナダに航り、オンタリオ州オレンジビルオレンジビル予備校に編入学した[5]

2015年3月にオレゴン州ポートランドで開催されたナイキ・フープ・サミットでは、ベン・シモンズらと共に世界選抜チームの一員として出場し、103-101で勝利[6][7]。2016年の予備校卒業時にはアリゾナ州立大学フロリダ州立大学インディアナ大学カンザス大学ケンタッキー大学ノートルダム大学セントジョンズ大学ネバダ大学ラスベガス校からの誘いを受けた[8]ものの、19歳で迎える2016年のNBAドラフトにエントリーすることを宣言。NCAAには進まず高校から直接NBA入りすることを決意した[9]。ドラフトでは全体10位という高い評価を受けてミルウォーキー・バックスから指名された[10][11]

1年目の2016-17シーズンジョン・ヘンソンの控えとして57試合(34先発)に平均9.9分の出場で、4.0得点・2.0リバウンド・0.5ブロックなどを記録した。2017年3月31日のデトロイト・ピストンズ戦で自己最多の23得点を記録した[12]が、これが自身にとってNBAで唯一の1試合20得点となった。

2017-18シーズンは74試合(12先発)に平均16.7分の出場で、4.8得点・3.0リバウンド・0.7ブロックなどを記録した。

2018-19シーズンブルック・ロペスの加入により出場機会が激減し、2019年2月8日、ニューオーリンズ・ペリカンズデトロイト・ピストンズとの3チーム間トレードによりピストンズに移籍した[13]

2019-20シーズンアンドレ・ドラモンドの控えとして60試合(14先発)に平均12.9分の出場で、4.7得点・2.8リバウンド・0.7ブロックなどを記録した。

2020-21シーズン開幕前にクリーブランド・キャバリアーズと契約したが、2021年1月にジェームズ・ハーデンが絡む大型トレードの結果、キャバリアーズはジャレット・アレントーリアン・プリンスを獲得し、メイカーとヨギ・フェレルを解雇した[14]

2021年8月25日、ハポエル・エルサレムBCと契約[15]。国内リーグのイスラエル・バスケットボール・プレミアリーグでは2試合に出場し、5.0得点、5.0リバウンド、2.0ブロック、バスケットボール・チャンピオンズリーグでは4試合に出場し、2.8得点、3.5リバウンドという成績に終わり[16]、2021年12月12日にチームから契約解除が発表された[17]

2022年1月21日、Gリーグに所属するロングアイランド・ネッツへの加入が発表された[18]

家族

メイカー一家はディンカ族で、父は身長203cm、母も190cmの長身を誇っているという[19]

代表歴

2022年FIBAアジアカップでは全6試合に出場し、1試合平均25.5分の出場で、17.2得点、8.8リバウンド、2.3アシスト、1.3ブロックというスタッツを残しチームの優勝に大きく貢献。大会ベスト5に選出されている[20][21]

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー数  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2016–17 MIL 57 34 9.9 .459 .378 .653 2.0 .4 .2 .5 .3 4.0
2017–18 74 12 16.7 .411 .298 .699 3.0 .6 .5 .7 .6 4.8
2018–19 35 0 11.7 .440 .333 .541 2.7 .5 .3 .5 .3 4.7
DET 29 5 19.4 .373 .307 .766 3.7 .9 .4 1.1 .8 5.5
2018-19計 64 5 15.2 .407 .320 .667 3.2 .7 .3 .8 .5 5.0
2019–20 60 14 12.9 .482 .344 .664 2.8 .7 .4 .7 .8 4.7
2020–21 CLE 8 0 9.5 .556 .000 .909 2.3 .5 .3 .5 .4 3.8
通算 263 65 13.8 .435 .327 .680 2.8 .6 .4 .7 .5 4.6

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2017 MIL 6 6 19.3 .387 .200 .818 3.2 2.0 .8 1.8 1.3 5.8
2018 6 2 21.7 .393 .300 .714 3.8 .8 .3 1.8 .7 5.5
2019 DET 4 2 17.3 .269 .000 .889 2.3 1.0 .0 1.0 .8 5.5
通算 16 10 19.7 .353 .190 .815 3.2 1.3 .4 1.6 .9 5.6

脚注

  1. ^ Thon-Maker”. draftexpress.com (2016年). 2017年10月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。
  2. ^ This Australian Passport Might Put The Great Thon Maker Age Conspiracy To Rest Once And For All
  3. ^ Refugees escaping war are aiming for the stars
  4. ^ maxpreps.com
  5. ^ Thon Maker heading to Canada
  6. ^ Simmons, Maker and Wynyard named to 2015 Nike Hoop Summit World Team
  7. ^ World Team beats USA in Nike Hoop Summit behind Murray's 30
  8. ^ espn go.com
  9. ^ Thon Maker ruled eligible for NBA Draft, US media give early verdict on Australian phenom’s prospects
  10. ^ BUCKS SELECT MAKER WITH 10TH PICK IN 2016 NBA DRAFT
  11. ^ BUCKS SIGN THON MAKER AND MALCOLM BROGDON
  12. ^ Bucks' Thon Maker: Posts career-high 23 points in OT win” (英語). CBSスポーツ (2017年4月1日). 2021年6月27日閲覧。
  13. ^ Milwaukee Bucks Acquire Nikola Mirotic In Three-Team Deal” (英語). NBA.com (2019年2月8日). 2019年5月19日閲覧。
  14. ^ Thon Maker: Waived by Cavs” (英語). CBSスポーツ (2021-0-). 2021年6月27日閲覧。
  15. ^ アンソニー・ベネットとソン・メイカーがイスラエルのクラブへ加入”. バスケットボールキング (2021年8月26日). 2021年10月2日閲覧。
  16. ^ THON MAKER GAME BY GAME”. Proballers. 2021年11月10日閲覧。
  17. ^ Hapoel Jerusalem, Thon Maker officially part ways”. Sportando. 2021年12月12日閲覧。
  18. ^ "2021-22 NBA G League Transactions"”. gleague.nba.com.. 2022年1月21日閲覧。
  19. ^ Thon Maker, Australian basketball prospect, is a 7-footer that plays like a guard
  20. ^ FIBAアジアカップ2022 大会結果まとめ:優勝チーム・最終順位・MVP・バスケ男子日本代表試合結果ほか”. The Sporting News. 2022年7月25日閲覧。
  21. ^ Wael Arakji named TISSOT MVP, joined on All-Star Five with Maker, McCarron, Smith-Milner, and Zhou”. FIBA. 2022年7月24日閲覧。

外部リンク




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