セント・オールバンズ子爵とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > セント・オールバンズ子爵の意味・解説 

ヴェルラム男爵

(セント・オールバンズ子爵 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/15 06:48 UTC 版)

初代ヴェルラム男爵フランシス・ベーコンイドラの概念で知られる。

ヴェルラム男爵(: Baron Verulam)はイギリスの男爵位。これまでに2度創設されており、第2期にあたる叙爵がヴェルラム伯爵の従属爵位として現存する。

本項においてはその関係性から、セント・オールバンズ子爵についても触れる。

歴史

第1期(1618年)

哲学者フランシス・ベーコン(1561-1626)イングランド王として即位したジェームズ1世の後ろ盾を得て、1617/18年大法官就任時にイングランド貴族としてヴェルラム男爵(Baron Verulam)に叙された[註釈 1][1][2][3]。これがヴェルラム男爵の初めての創設である。

ベーコンはさらに1621年セント・オールバンズ子爵(Viscount St Albans)に昇叙したが子がなかったことから、同人の死をもって両爵位は廃絶した[1][2][3]

第2期(1790年)

初代男爵の時代に建てられたヴェルラム伯爵家邸宅のゴーレムベリー・ハウス英語版

グリムストン子爵家当主ジェームズ・グリムストン英語版(1747–1808)庶民院議員として活動したのち、1790年グレートブリテン貴族爵位のハートフォード州におけるゴーレムベリーのヴェルラム男爵(Baron Verulam, of Gorhambury in the County of Hertford)を与えられた[4][5][6]。この叙爵はグリムストン卿の盟友たる初代ソールズベリー侯爵ジェームズ・セシルの働きかけによるもので、この叙爵によってグリムストン家歴代当主は自動的に貴族院に議席を得ることとなった[5][6]

その子である2代男爵ジェームズ(1775-1845)1815年連合王国貴族としてヴェルラム伯爵(Earl of Verulam)に叙せられたため、これ以降は同爵位の従属爵位として現在に至っている[5][7][8]。(→以降の歴史は、ヴェルラム伯爵を参照。)

ヴェルラム男爵(第1期;1618年)

  • 初代ヴェルラム男爵フランシス・ベーコン (1561–1626) (1621年セント・オールバンズ子爵叙爵も1626年両爵位廃絶)

ヴェルラム男爵(第2期;1790年)

  • 初代ヴェルラム男爵(第3代グリムストン子爵)ジェームズ・バックノール・グリムストン英語版 (1747–1808)
  • 第2代ヴェルラム男爵(第4代グリムストン子爵)ジェームズ・ウォルター・グリムストン英語版 (1775–1845) (1815年にヴェルラム伯爵叙爵)

以降の歴代男爵はヴェルラム伯爵を参照。

脚注

註釈

  1. ^ 英語版においては男爵位に対してさらにヴェルラムの領地指定があるが、出典にはいずれもその記載がないため、本記事では単に「ヴェルラム男爵」とする。

出典

  1. ^ a b Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Francis Bacon" . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 3 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 141.
  2. ^ a b Fowler, Thomas (1885). "Bacon, Francis (1561-1626)" . In Stephen, Leslie (ed.). Dictionary of National Biography (英語). Vol. 2. London: Smith, Elder & Co. p. 345.
  3. ^ a b Peltonen, Markku (2007) [2004]. "Bacon, Francis, Viscount St Alban (1561–1626)". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/990 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  4. ^ No.13210”. The Gazette 15 June 1790. 2020年4月4日閲覧。
  5. ^ a b c Debrett's peerage, and titles of courtesy, in which is included full information respecting the collateral branches of Peers, Privy Councillors, Lords of Session, etc. Wellesley College Library. London, Dean. (1921). p. 902. https://archive.org/details/debrettspeeraget00unse 
  6. ^ a b GRIMSTON, James Bucknall, 3rd Visct. Grimston [I (1747-1808), of Gorhambury, Herts. | History of Parliament Online]”. www.historyofparliamentonline.org. 2020年4月4日閲覧。
  7. ^ No.17066”. The Gazette 30 September 1815. 2020年4月4日閲覧。
  8. ^ Verulam, Earl of (UK, 1815)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年4月4日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  セント・オールバンズ子爵のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セント・オールバンズ子爵」の関連用語

セント・オールバンズ子爵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セント・オールバンズ子爵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴェルラム男爵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS