セカンダリードミナントとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 07:55 UTC 版)
「ドミナントモーション」の記事における「セカンダリードミナントとして」の解説
長調においてセカンダリードミナントを持つコードは IIm、IIIm、IV、V、VIm である。VIIm(♭5) は長三和音でも短三和音でもなく、長調の主和音にも短調の主和音にもなり得ないのでセカンダリードミナントは存在しない。I はそもそも主和音であるためセカンダリードミナントは存在しない。 以下に、ハ長調のダイアトニックコードとそのセカンダリードミナントを示す。 IIm のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード A7 → DmDm7Dm6 VI7 → IImIIm7IIm6 IIIm のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード B7 → EmEm7 VII7 → IIImIIIm7 IV のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード C7 → F△FM7F6 I7 → IV△IVM7IV6 V のセカンダリードミナント=ドッペルドミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード D7 → G△G7 II7 → V△V7 VIm のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード E7 → AmAm7 III7 → VImVIm7 短調においてセカンダリードミナントを持つコードは IIm、♭III、IVm、IV、Vm、V、♭VI、♭VII である。IIm(♭5)、VIm(♭5)、VIIm(♭5) は長三和音でも短三和音でもなく、長調の主和音にも短調の主和音にもなり得ないのでセカンダリードミナントは存在しない。Im はそもそも主和音であるためセカンダリードミナントは存在しない。♭III+ はオーソドックスなスタイルでは使用されないため、このコードにもセカンダリードミナントは存在しない。 以下にハ短調のダイアトニックコードとそのセカンダリードミナントを示す。 IIm のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 A7 → DmDm7Dm6 ○ VI7 → IImIIm7IIm6 ♭III のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 B♭7 → E♭△E♭M7E♭6 ○ ♭VII7 → ♭III△♭IIIM7♭III6 IVm のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 C7 → FmFm7Fm6 ○ ○ I7 → IVmIVm7IVm6 IV のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 C7 → F△F7 ○ I7 → IV△IV7 Vm のセカンダリードミナント=ドッペルドミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 D7 → GmGm7 ○ II7 → VmVm7 V のセカンダリードミナント=ドッペルドミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 D7 → G△G7 ○ ○ II7 → V△V7 ♭VI のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 E♭7 → A♭△A♭M7A♭6 ○ ○ ♭III7 → ♭VI△♭VIM7♭VI6 ♭VII のセカンダリードミナントセカンダリードミナント ダイアトニックコード ダイアトニックコードが属する短音階 自然 和声的 旋律的 F7 → B♭△B♭7 ○ IV7 → ♭VII△♭VII7
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