スービーズソースとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > スービーズソースの意味・解説 

スービーズソース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 16:40 UTC 版)

スービーズソースとライスを添えたチキン

スービーズソースフランス語: sauce Soubisesauce à la Soubise)はフランス料理ソースの一種。

ベシャメルソース生クリームタマネギバターを加えたソースである[1]。ベシャメルソースではなくを使うレシピもある[2]スービースソースとも[3]

名称は、18世紀フランス元帥だったシャルル・ド・ロアン (スービーズ公)に因む[3][4]

概要

スービーズソースは白いソースである[4]

今日調理されるスービーズソースはオーギュスト・エスコフィエによるレシピがベースとなっており、上述のようにベシャメルソースを用いるほかに、、ホワイトコンソメ、砂糖、バターを煮込んだものを布で濾して、同様にバターと生クリームと湯通し蒸し煮したタマネギと合わせる[4]。ベシャメルソースのほうが味が良く滑らかな口当たりに仕上がるが、米を用いたもののほうがよりしっかし仕上がるため、どちらのスービーズソースにするかは、組みあわせる料理によって決めるべきである[4]

歴史

18世紀のフランスでは、上流貴族階級の人々の間に自身で料理をしたり、新しいソースを考案して自分の名前を付けることが流行していた[4]。スービーズ公もまた料理好きであり、スービーズソースもこういった流行に則って考案され、名づけられたものだとされる[4]

文献にスピーシーズソースが登場するのは、時代が下って、アントナン・カレームが記し、1833年に出版された『19世紀のフランス料理術(L'art de la cuisine française au XIXe siècle』第3巻で、「Sause à la soubise」という項でレシピが紹介されている[4]。ここでは、薄切りにしたタマネギを湯通しし、バターとコンソメと共にキャセロール鍋に入れて弱火で煮込み、火が通ったら水気を切ってコンソメ、ベシャメルソース、ナツメグ、上白糖などを加えて、目の細かい濾し布で濾して作る[4]

アントナン・カレームより70年ほど後のオーギュスト・エスコフィエ時代までには、上述のようにベシャメルソースを用いる他に米を用いるレシピも考案されている[4]

出典

  1. ^ 帝国ホテルの「ベシャメルソース」と「ボロネーズソース」でご家庭の味をグレードアップ”. 帝国ホテル. 2024年9月1日閲覧。
  2. ^ 鱈のスービーズ焼き”. 味の素. 2024年9月1日閲覧。
  3. ^ a b Soubise スービース”. 柴田書店 (2004年10月11日). 2024年9月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i 河田容英 (2023年6月25日). “ソース・スービーズ”. 美味求真. 2024年9月1日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  スービーズソースのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スービーズソース」の関連用語

スービーズソースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スービーズソースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスービーズソース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS