スーパータスカン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 21:04 UTC 版)

スーパータスカン(英語: Super Tuscan、Supertuscan)は、イタリアの原産地名称保護制度であるDOCGには認定されないトスカーナ州で製造されている高品質ワインの総称[1][2]。スーパートスカーナとも呼ばれる[2]。
概要
イタリアでは1970年代には既にDOC、DOCGは存在しており、ワイン醸造については厳格なルールが定められており、熟成期間や特に使用するブドウ品種には細かい規定があった[1][2][3]。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローといったボルドーワインでおなじみの、イタリア土着ではないブドウ品種を用いたワインは、DOC、DOCGには該当しないため、末端ランクのテーブルワインに位置づけられることになる[1][2][3]。
しかしながら、こういったDOCルールに従っていない型破りなワインでありながらも、中には優れた品質のワインがあり、ロバート・パーカーが「スーパータスカン」の名称を提唱した[2]。スーパータスカンの第1号はボルゲリ・サッシカイアである[2]。
「スーパータスカン」は英語圏での呼称であり、日本では「スーパートスカーナ」と称されることもある[2]。
出典
- ^ a b c d 大西タカユキ(監修)「トスカーナワインの話」『基本を知ればもっとおいしい! ワインを楽しむ教科書』ナツメ社、2018年、95頁。ISBN 978-4816364297。
- ^ a b c d e f g h エコール・デ・ヴァン・エ・スピリテュー (著)、奥山久美子 (監修)『エコール・デ・ヴァン・エ・スピリテューの一生に一冊はもっておきたいワインの教科書』日本文芸社、2022年、247頁。 ISBN 978-4537220384。
- ^ a b 扇谷まどか、手尾広遠「50 スーパー・タスカンはワイン界のパンク」『2000円のワインでもソムリエと会話がはずむ本』秀和システム、2015年、116頁。 ISBN 978-4798044941。
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