スマキエー
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スマキエー | |
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スマキエー
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別名 | スマギエー |
種類 | シチュー |
発祥地 | アラブ世界 |
地域 | パレスチナガザ地区 |
主な材料 | スマック、炒めたフダンソウ、煮込んだ牛肉、ヒヨコマメ |
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スマキエーもしくはスマギエー(アラビア語: السماقية、sumaghiyyeh) は、特別な日に出されるガザシティ発祥の伝統的なパレスチナ料理。
香辛料のスマックが料理名の由来である[1]。古くから伝わるアラブ料理のひとつで、11世紀にはすでにAbū al-Muṭahhar al-Azdī著の『Ḥikāyat Abū al-Qāsim(アブアルカシムの物語)』の中に他の料理と並んで登場している[2]。15世紀の料理本『Kitāb al-Ṭibāḫa』で、著者Ibn al-Mubarradが調理法を紹介している。
最初にスマックを挽いた粉を水に浸し、次にタヒニ(胡麻のペースト)と混ぜる。さらに水を加え、とろみをつけるための小麦粉を入れる。刻んだフダンソウをソテーし、ことこと煮込んだ牛肉を細切れにしたもの、ヒヨコマメとともに、混ぜあわせたペーストに加えて火にかける。オリーブオイルで揚げたニンニクとディルシード、トウガラシを上に散らし、めいめいの器に注いで冷やす。ピタパンですくって口に運ぶ[1]。
出典
- ^ a b The Foods of Gaza al-Haddad, Laila, This week in Palestine. Turbo Computers & Software Co. Ltd. June 2006, Accessed on 2008-01-07.
- ^ Geert Jan van Gelder, God's Banquet (New York: Columbia University Press, 2000) p. 76
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