スマスロ北斗の拳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/02 14:47 UTC 版)
スマスロ北斗の拳(すますろ ほくとのけん)は2023年4月にサミーから発売されたパチスロ機(スマスロ機)。
概要
初代北斗の拳が2003年に発売されてから20周年記念の節目を迎えるにあたり、完全復活リメイクで制作された機種である。本機はスマスロで登場。AT機。
本機は初代北斗の拳と同様に大ヒットしたことから、以降のスマスロ人気を決定付けることとなる。
一方で、6号機の厳しい法規や型式試験に準じて出玉設計されているため、特にAT時においては幾つかの問題点を露呈することとなる。
ゲームシステム
通常時は地獄・通常・天国・前兆の内部状態を移動しながらAT「BATTLE BONUS」を目指す。天国以上のモード滞在中に中段チェリーを引くとATが確定。内部状態不問で確定役及びフリーズ発生を引いた場合でもATが確定し、フリーズ発生時は後述の夢想転生も確定となる。
レア小役(弱強スイカ、中段チェリー)を引くことで32Gの北斗カウンターが発動してATを抽選する。確定役及び天井到達時(1268G。リセット時は800G。)は状態不問で必ずAT当選する32Gの北斗カウンターが発動するが(天井短縮の300G、777G、800Gが抽選された場合も発生する)、発動カウント数は表示されない。初代モード時は通常の北斗カウンターも非表示となる。
- AT「BATTLE BONUS」
ATが確定した後、7揃いないし北斗揃いで突入する。擬似遊戯ではないので揃わなくても自動で突入する。オーラの色(白<青<黄<緑<赤<レインボー)で継続率が変わり、北斗揃いは(天井経由を除いて)継続率が優先される。北斗揃い+レインボーの状態であってもAT1セット終了している報告があるため、必ずしも継続率が優遇されるわけではない点に注意。
前半の小役パートと後半のバトルパートに分かれる。
- 小役パート
1セット30G+α。純増約4.1枚。レア小役を引き、宿命バトル発展を目指す。バトル勝利で1セットストック。勝利時の一部でレイ或いはトキが登場し、登場した場合はバトルパートでも登場する。両者のいずれかが登場せずにバトルパートで登場する潜伏状態もある。
- 宿命バトル
2G間のチャンスゾーン。レア小役でストック確定。シン<サウザー<ウイグル<ジャギ<アミバで当選率が優遇される。尚、アミバでのデカPUSH発生時は共闘も確定する。
- バトルパート
小役パート終了後に引き戻し抽選を行う。ケンシロウが倒れるとAT終了となる。減算区間ではあるが、毎ゲームレア小役を抽選しており、以降のゲームでの演出の書き換え抽選や引き戻し抽選を行っている。トキ登場時は専用の演出となり、継続確定のみならず、「夢想転生チャンス」の抽選率も優遇される。
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- ケンシロウ先行時
- 発生時点で継続確定。パンチ<キック<百烈拳でラオウにヒットする確率が優遇される。ヒットした場合は「夢想転生チャンス」を抽選、下パネル消灯した場合は確定となる。
- ラオウ先行時
- ケンシロウが攻撃を回避或いは耐えれば継続確定、倒れるとAT終了となる。また、違和感演出発生時もケンシロウの状態不問で継続確定となる。尚、レイ登場時はラオウ先行するだけでチャンスとなる。
- 擬似ボーナス「夢想転生チャンス」、「スペシャルエピソード」
夢想転生突入をかけた15Gのボーナスで、割れた演出発生ないしバー揃いで成功する。一方、スペシャルエピソードは突入時点で「夢想転生」が確定する。尚、「夢想転生」突入状態での擬似ボーナスは必ずスペシャルエピソードとなる。差枚数2400枚に近い獲得枚数での擬似ボーナス当選時は有利区間を切断した上で再突入時のスペシャルエピソード当選となる。
- 上位AT「夢想転生」
「夢想転生チャンス」クリア時、スペシャルエピソード当選時、フリーズ発生時に突入する。最低2セット以上保証。基本的なゲームの流れは「BATTLE BONUS」に準ずる。
- エンディング「ラオウ昇天」
「BATTLE BONUS」が20連した場合は確定。以降のバトル敗北後、有利区間終了前等で突入する。8G間で中段チェリーを引いた場合は終了後に再びATに突入する。
問題点
スマスロ北斗の拳はスマスロにおいても大ヒットしたが、一方で数多くの問題点を浮き彫りにしたのである。
- リセット・据え置きの問題
- 一般的にホールでは、翌日に向けて機種の設定を変更するかどうかはホールの経営次第による。例えば、スマスロ北斗の拳が発売される前の6.5号機で登場した『甲鉄城のカバネリ』では朝一のリセット判別が容易だった(AT即止め台の朝一数ゲームでのナビ発生で据え置きが確定する)。こうした問題点を解消すべく、スマスロ北斗の拳ではリセットと据え置きの演出差を可能な限り無くしたのだが、この方法は逆に打ち手の反感を買った。スマスロ北斗の拳では朝一1G+832Gを越えると据え置きが確定する上に、さらに低設定の場合は据え置きによる恩恵は皆無である。2025年現在でも、ボッタクリホールでは低設定の据え置き運用が後を経たず、ホールとユーザーとのイタチごっこは続いている。
- 優遇区間と冷遇区間
スマスロ北斗の拳では、6号機の厳しい出玉試験をクリアするために、出玉性能の高い優遇区間と出玉性能の低い冷遇区間を設けている。優遇区間ではATの当選率、継続率が優遇されるが、逆に冷遇区間ではAT当選率が悪く、継続率も悪い。冷遇区間では、小役当選率も下がり、ATに突入しても単発或いは2,3連で終了することが多い。さらに、冷遇区間が長期に渡って継続する設定Lもどきの「ケンシロウ昇天モード」についてはサミーは存在を否定しているものの、全国各地のホールでは「ケンシロウ昇天モード」の存在を疑うスランプグラフが散見されている。
外部リンク
- 北斗の拳 - サミー公式サイト
- スマスロ北斗の拳のページへのリンク