スポーツテストの制定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 15:04 UTC 版)
「スポーツテスト」の記事における「スポーツテストの制定」の解説
1964年の東京オリンピックの開催を契機に、国民の体育への関心が高まる中、当時の文部省は競技スポーツの発展とともに、国民の体力増進策の一つとして、まず国民の体力に関する情報収集を実施することとなった。そこで、「運動能力テスト」と「体力診断テスト」を発案し、特にデータ収集が容易な小学校と中学校を中心に導入した。将来的にはすべての勤労者・就学者からのサンプリングを可能とするため、対象者を10歳以上59歳以下に設定している。就業者のサンプリングはほとんど進まなかったが、一方で学校では「スポーツテスト」と銘打ち、児童生徒の体育的行事の一つに位置づけ、データの収集に取り組んだ。データの取扱いは学校または各自治体の教育委員会により違いがある。教育委員会が指定した学校の全校児童生徒のデータを上げる自治体もあれば、すべての所属校から無作為抽出したデータを上げる自治体もある。方法は様々だが、文部省・文部科学省は、国民の体力に関するデータを集積することに成功し、体育行政の基礎資料としている。
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