スポット原油価格
原油を1回限りの取引き契約で購入するときの価格で、需給のバランスによって変動する。通常、産油国が長期契約に基づき、メジャーなど国際石油会社を通じて消費国に販売する場合と、直接、消費国に販売するふたつの方法で取り引きされている。時として特定油種不足が生じた石油会社や消費国が、短期契約で調達する必要が生じるためにこの取り引きが生まれた。オランダのロッテルダムが最大のスポット市場として有名である。当初は産油国で構成されるOPECによる政府販売価格が市場の大部分を占めていたが、1983年以降、安値のスポット販売に対し、イギリスなど有利な税制を採用する国が出てきたこともあって、現在ではOPECもスポット価格を基本とした市場連動価格方式を採用している。
参照 石油スポット市場、石油輸出国機構(OPEC)、メジャーズ- スポット原油価格のページへのリンク