ストリームライナー_(イリノイ・ターミナル鉄道)とは? わかりやすく解説

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ストリームライナー (イリノイ・ターミナル鉄道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/24 10:04 UTC 版)

ストリームライナー
3編成のストリームライナーのうちの一編成、300号
基本情報
運用者 イリノイ・ターミナル鉄道
製造所 セントルイス・カー・カンパニー
製造数 3編成
主要諸元
編成 3両
軌間 1,435 mm(標準軌)
最高運転速度 130 km/h
車体材質 アルミニウム
台車 ゼネラル・スチール・キャスティングス
動力伝達方式 GE 1240A2
備考 [1][2]
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ストリームライナーは1948年から1949年にかけてセントルイス・カー・カンパニーイリノイ・ターミナル鉄道のために製造した流線型電車である。これらの車両は運用開始当初の1940年代後半から1950年代中盤にかけてミズーリ州セントルイスからイリノイ州ピオリアの間で運用されていた。これらの車両はアメリカにおいて最後に製造されたインターアーバンの車両となった[3]

デザイン

3編成全てがセントルイス・カー・カンパニーによって製造された[2]。3両でそれぞれの機器が構成されている。車両は溝つきのアルミニウムで製造され、ロイヤルブルーに塗装されていた。それぞれの車両が独立した出力100kWの電動機を搭載していた。最高速度は130km/hだった[1]

運用

ストリームライナーはイリノイ・ターミナル鉄道が失った旅客を取り戻す最後の取り組みの代表例であり、1918年以来初となる自社発注による新型の旅客用電車であった[4]。イリノイ・ターミナル鉄道は1947年から新しい流線型車両の登場をほのめかしていたが、1948年5月まで発注したことを公表しなかった。当初の計画では3編成全てをセントルイスとピオリアの間で運用することとなっていた[5][6]。最初の車両は1948年11月7日から運用されたミズーリ州のセントルイスとイリノイ州のディケーター(ピオリアではない)の間を結ぶ「シティ・オブ・ディケーター(City of Decatur)」である。これはイリノイ・ターミナル鉄道がこれら二つの都市を結ぶ列車としては初めて運転したものである[1][7]

1950年5月までに3編成全ての運用が開始された。残りの2編成は「フォート・クリーブコー(Fort Crevecoeur)」と「マウンド・シティ(Mound City)」で当初の計画通りセントルイスとピオリアの間で運用された。全ての編成でパーラーカーと食堂車が連結された。この2編成は4時間40分で走破し、従来この路線を走っていたその他のインターアーバン電車より40分も速かった[8]。利用客僅少によりイリノイ・ターミナル鉄道は1950年8月に「シティ・オブ・ディケーター」を引退させることになった。車両はペリオア方面の列車に転用された[9]。新しい運行は会社が1947年当初に選定したものであった「サンガモン(Sangamon)」と名付けられた[5][10]

3編成すべてが1956年のイリノイ・ターミナル鉄道の旅客営業終了に伴い引退した[11]

関連項目

参考文献

関連文献

  • Schafer, Mike (November 2003). “White Elephants under wires”. Classic Trains Special Edition (1, Dream Trains): 94–98. ISSN 1541-809X. 

外部リンク




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