ステージドア・キャンティーン (映画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ステージドア・キャンティーン (映画)の意味・解説 

ステージドア・キャンティーン (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/17 00:36 UTC 版)

ステージドア・キャンティーン
Stage Door Canteen
ステージドア・キャンティーン
劇場ポスター
監督 フランク・ボーゼイジ
脚本 デルマー・デイヴィス
製作 フランク・ボーゼイジ
出演者 シェリル・ウォーカー英語版
ロン・マカリスター英語版
マーガレット・アーリー英語版
ウィリアム・テリー
マージョリー・リオーダン英語版
音楽 フレッド・リッチ英語版
撮影 ハリー・J・ワイルド英語版
製作会社 プリンシパル・アーティスツ・プロダクションズ
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開
  • 1943年6月24日 (1943-06-24)
上映時間 132分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $435万(アメリカおよびカナダ)[1][2][3]
テンプレートを表示

ステージドア・キャンティーンStage Door Canteen)は、1943年アメリカ合衆国第二次世界大戦中のロマンティック・コメディ映画。ほとんど無名の出演者によるドラマのシーンの合間にミュージカル・シーンなどショーのシーンが散りばめられている。ソル・レッサー英語版のプリンシパル・アーティスツ・プロダクションズのプロデュース、フランク・ボーゼイジの監督により制作された。多くのセレブリティカメオ出演している。主にニューヨークにあったアメリカおよび連合国の軍人のための著名なレストランおよびナイトクラブでのシンプルな物語が描かれている。6つのバンドが出演している。オリジナルの楽曲「"We Mustn't Say Goodbye"」は第16回アカデミー賞において歌曲賞にノミネートされた。

北アメリカにおいてパブリックドメインとなっており、品質は様々であるが多くのDVDやVHSがリリースされている。

あらすじ

キャサリン・ヘプバーンシェリル・ウォーカー英語版

第二次世界大戦中に制作され、ブロードウェイの著名人が出演および給仕するニューヨークにあるアメリカおよび連合国の非番の軍人のための娯楽施設であるステージドア・キャンティーンについて描かれる。厳しい規則のもとで志願して働く女性たちが、神経質になっていることが多い直に戦地に送られる軍人の話し相手やダンスパートナーとなることが最大の任務である。ただし恋愛は御法度である。アイリーンが志願したのは単に参加者のハリウッド・スターの誰かに見出してもらうためだったと明かす。最終的にアイリーンは自身が軍人の1人に恋していることに気付く。

制作

ステージドア・キャンティーンアメリカン・シアター・ウイングの支援により設立された。ニューヨークにあった実際のステージドア・キャンティーンは44番街劇場英語版の地下クラブであり[4]、あまりにも多忙なため撮影に使用することはできなかった[5]。そのためニューヨークのFOXムービートーン・スタジオおよびロサンゼルスのRKOパテスタジオにセットが組まれた。1942年11月30日から1943年1月下旬まで制作が行なわれた[6]

ジョニー・ワイズミュラーがキッチンで働くなど短時間のカメオ出演から役付きまで、当時のスターたちが幅広い役柄で出演している。1943年6月、『ライフ』誌は「"Show Business at War"」の見出しで82名の出演者の出演時間を計算した。

舞台女優のキャサリン・コーネルにとって唯一の映画出演となった[5]ベニー・グッドマンとオーケストラによる「"Why Don't You Do Right?"」の演奏は歌手のペギー・リーにとって初のヒット曲となった[8]

アフリカ系アメリカ人のプロデューサーのレナード・ハーパー英語版がニューヨークでアフリカ系アメリカ人を配役するために雇われた[9]

また、マール・オベロンがアメリカ連合国である中国の空軍兵を称賛する歌を歌い[10]サム・ジャッフェが1人の女性を含む数人のソ連軍将校に英語およびロシア語でインタビューするなどの文化的側面もある[11]

出演者

メインキャスト

  • シェリル・ウォーカー英語版 as アイリーン[6][12]
  • ウィリアム・テリー as ダコタ[6]
  • マージョリー・リオーダン英語版 as ジーン[6]
  • ロン・マカリスター英語版 as カリフォルニア[6]
  • マーガレット・アーリー英語版 as エラ・スー[6]
  • マイケル・ハリソン英語版 as テックス[6]
  • ドロシア・ケント英語版 as マミー[6]
  • フレッド・ブレイディ as ジャージー[6]
  • パトリック・オムーア英語版 as オーストラリアン[6]
  • マリアン・ショックリー英語版 as リリアン[6]

バンド

主な出演者

パフォーマンスを行なった、あるいは台詞の多い出演者を以下に示す。

カメオ出演

短時間出演した俳優、女優を以下に示す。

短時間出演した舞台、映画、ラジオ出演者を以下に示す。

楽曲

公開

1943年6月24日、ユナイテッド・アーティスツ配給で公開された。上映時間は132分であった[6]。現在93分に短縮しているものもある[5]

評価

関連項目

脚注

  1. ^ "Top Grossers of the Season", Variety, January 5, 1944 p. 54
  2. ^ "All-Time Top Grossers", Variety, January 8, 1964, p. 69
  3. ^ Balio, Tino (2009). United Artists: The Company Built by the Stars. University of Wisconsin Press. p. 189. ISBN 978-0-299-23004-3 
  4. ^ 44th Street Theatre”. Internet Broadway Database. 2015年1月24日閲覧。
  5. ^ a b c Erickson, Hal. “Stage Door Canteen”. AllMovie. 2016年2月2日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac Stage Door Canteen”. AFI Catalog of Feature Films. American Film Institute. 2016年2月1日閲覧。
  7. ^ “Show Business at War”. Life (Time Inc.) 14 (25): 76–77. (June 21, 1943). https://books.google.com/books?id=QE4EAAAAMBAJ 2016年2月2日閲覧。. 
  8. ^ Peggy Lee Artist Biography”. AllMusic. 2016年2月2日閲覧。
  9. ^ Reid, Grant Harper (2013). Rhythm for Sale. North Charleston, South Carolina: CreateSpace Independent Publishing Platform. p. 236. ISBN 978-0615678283 
  10. ^ [1]
  11. ^ [2]
  12. ^ Crowther, Bosley (1943年7月4日). “On Seeing Stars: Stage Door Canteen and Other Pictures Play Up the Notables”. The New York Times. https://www.nytimes.com/1943/07/04/archives/on-seeing-stars-stage-door-canteen-and-other-pictures-play-up-the.html 2016年2月1日閲覧。 

外部リンク

英語版記事の音声を再生 (8)
noicon
この音声ファイルは英語版記事の2019年7月26日 (2019-07-26)版を元に作成されており、以降の記事の編集内容は反映されていません。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ステージドア・キャンティーン (映画)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ステージドア・キャンティーン (映画)」の関連用語

ステージドア・キャンティーン (映画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ステージドア・キャンティーン (映画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのステージドア・キャンティーン (映画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS