ジョルディ・クルークスとは? わかりやすく解説

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ジョルディ・クルークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/13 01:50 UTC 版)

ジョルディ・クルークス
名前
ラテン文字 Jordy Croux
基本情報
国籍 ベルギー
生年月日 (1994-01-15) 1994年1月15日(31歳)
出身地 リンブルフ州ハッセルト
身長 173 cm
体重 77 kg
選手情報
在籍チーム 横浜F・マリノス
ポジション MF
背番号 37
利き足 左足
ユース
2000-2001 リュンクストVV
2001-2011 ヘンク
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2011-2015 ヘンク 18 (0)
2014 ルーヴェン (loan) 2 (0)
2014-2015 マーストリヒト (loan) 38 (5)
2015-2016 マーストリヒト 35 (8)
2016-2019 ヴィレムII 59 (2)
2019 マーストリヒト (loan) 14 (3)
2019-2020 ローダ 29 (3)
2021-2022 アビスパ福岡 56 (8)
2023-2024 セレッソ大阪 36 (2)
2024-2025 ジュビロ磐田 40 (4)
2025- 横浜F・マリノス
代表歴
2009  ベルギー U-15 7 (2)
2009-2010  ベルギー U-16 11 (2)
2010-2011  ベルギー U-17 15 (0)
2011-2012  ベルギー U-18 4 (0)
2012-2013  ベルギー U-19 13 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2025年8月20日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ジョルディ・クルークス(Jordy Croux, 1994年1月15日 - )は、ベルギーリンブルフ州ハッセルト出身のプロサッカー選手Jリーグ横浜F・マリノス所属。ポジションはミッドフィールダー

経歴

クラブ

地元クラブでプレイをはじめ、7歳の時にヘンクの下部組織に入団。2012年3月21日のヘント戦で16歳でトップチームデビュー[1]。試合中、監督から呼ばれて、本当に自分なのか分からなかったため、「僕ですか?」と聞き返したところ、「お前だ、早く来い!」と言われた。ピッチに立つまで、体が震えるくらい緊張したという[2]

9月26日、ベルギーカップロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ戦で初ゴールを挙げた[3]。当時は高校に通いながらプロの試合を土日にプレイしていたが、両立が難しく、試合をこなすために高校を中退した[2]

2013-14シーズン冬の移籍期間の最終日である2014年1月31日、ルーヴェンに半シーズンローン移籍。2014-15シーズンはチームメイト3人とともにオランダマーストリヒトに1シーズンのローン移籍。2015年3月末、クラブから契約を延長しないことが発表された。

2015年6月、直前までローンで所属していたマーストリヒトに2年契約で加入[4]

2016年夏、3年契約でエールディヴィジヴィレムIIに移籍[5]。ヴィレムではポジションの確保に苦戦し、2018-19シーズンの後半は古巣のマーストリヒトに期限付き移籍で復帰した。

2019年7月、マーストリヒトのライヴァルであるローダにフリーで移籍[6]。この移籍はマーストリヒトのサポーターの反感を買い、2019年9月1日のマーストリヒト戦ではマーストリヒトサポーターがクルークスにビールなどを投げつけたため、試合が一時中断される騒ぎとなった[7][8]

Jリーグ

2021年1月8日、J1リーグアビスパ福岡に完全移籍で加入することが発表された[9]。セレッソ大阪公式サイトによる選手紹介ページでは「コロナ禍で家族が来日できず、7か月ほど会えない日々が続いたことは辛かった」とコメントしている[2]

2022年、31試合出場で4得点4アシストを記録し、2年連続のJ1残留に貢献。12月7日、退団することが発表された[10]

2023年より、セレッソ大阪に加入[11]。シーズン序盤は特徴を発揮することはできず出場機会を失ったものの、監督の小菊昭雄によって自身の特徴と戦術の決まり事のバランスが調整されたことで活躍し、先発に定着した[12]。7月28日、パリ・サンジェルマンとの親善試合でゴールを挙げ、チームの勝利に貢献した[13]

2024年、リーグカップ戦で町田ゼルビアと対戦し、得意の角度45度からのミドルシュートで先制点を挙げた。相手監督の黒田剛は「防ぐのが難しいほどのクオリティ」と賛辞を送った[14]。しかし、新加入のルーカス・フェルナンデスがすぐさまチームに適応し、外国籍枠から押し出される形で出場機会は激減していた。

7月16日、ジュビロ磐田へ完全移籍することが発表された[15]。磐田移籍前に最後にセレッソの選手として出場したのが、6月22日に行われた磐田戦であった。磐田移籍後は出場機会も増え、第33節の広島戦以降は全て先発出場。降格圏に沈むチームの中で奮闘するも、チームはリーグ18位で降格となった。

2025年、J2リーグのアシストランキングでトップを独走。その活躍が認められ、J1・横浜F・マリノスが移籍濃厚のヤン・マテウスの後釜としてオファー。8月20日、両クラブは磐田から横浜FMへの完全移籍を発表した[16]

代表

ベルギー各世代別代表に選出され、UEFA U-17欧州選手権予選、UEFA U-19欧州選手権予選などに出場した[17]

当時にチームメイトにはティボ・クルトゥワケヴィン・デ・ブライネエデン・アザールらがおり、彼らについては「一緒にプレイしている時も、本当に格が違う。デ・ブライネは、2つ3つ先に何が起こるかを分かっている。それをもとに動いていることを肌で感じた。もうこれは「すごいな」と」と話している[18]

個人成績

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ベルギー リーグ戦 リーグ杯 ベルギー杯 期間通算
2011-12 ヘンク 37 ファーストA 10 0 - 2 0 12 0
2012-13 6 0 - 0 0 6 0
2013-14 2 0 - 0 0 2 0
ルーヴェン 14 2 0 - - 2 0
オランダ リーグ戦 リーグ杯 KNVBカップ 期間通算
2014-15 マーストリヒト 17 エールステ 38 5 - 2 1 40 6
2015-16 35 8 - 1 0 36 8
2016-17 10 5 2 - - 5 2
ヴィレムII 14 エールディヴィジ 29 1 - 1 0 30 1
2017-18 11 22 1 - 2 0 24 1
2018-19 8 0 - 3 0 11 0
マーストリヒト 10 エールステ 14 3 - - 14 3
2019-20 ローダ 11 29 3 - 2 0 31 3
2020-21 16 3 - 1 0 17 3
日本 リーグ戦 リーグ杯 天皇杯 期間通算
2021 福岡 14 J1 25 4 1 1 2 2 28 7
2022 31 4 10 1 4 0 45 5
2023 C大阪 11 27 2 3 0 2 0 32 2
2024 9 0 3 1 2 0 14 1
磐田 23 14 1 - - 14 1
2025 J2 26 3 3 0 0 0 29 3
2025 横浜FM 37 J1 -
通算 ベルギー ファーストA 20 0 - 2 0 22 0
オランダ エールステ 137 24 - 6 1 143 25
オランダ エールディヴィジ 59 2 - 6 0 65 2
日本 J1 106 11 17 3 10 2 133 16
日本 J2 26 3 3 0 0 0 29 3
総通算 348 40 20 3 24 3 392 36

タイトル

クラブ

ヘンク

脚注

  1. ^ KRC Genk - KAA Gent, 21/03/2012 - Jupiler Pro League”. transfermarkt (2012年3月21日). 2025年10月13日閲覧。
  2. ^ a b c ジョルディ クルークス”. セレッソ大阪. 2023年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月5日閲覧。
  3. ^ Racing Genk legt er zes in tegen Union”. sporza. 2014年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月5日閲覧。
  4. ^ MVV Maastricht lijft Jordy Croux in” (オランダ語). MVVマーストリヒト (2015年6月8日). 2015年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月9日閲覧。
  5. ^ Jordy Croux tekent voor drie seizoenen bij Willem II” (オランダ語). ヴィレムII. 2025年10月13日閲覧。
  6. ^ Yvonne van Beek (2019年7月22日). “Voormalig Willem II’er Jordy Croux naar Roda JC” (オランダ語). Brabants Dagblad. 2025年10月13日閲覧。
  7. ^ Nederlands duel stilgelegd nadat Belgische voetballer belaagd wordt: “Supporters gooiden zelfs met ijzeren staaf”” (オランダ語). Het Nieuwsblad (2019年9月2日). 2021年5月9日閲覧。(要購読契約)
  8. ^ Wedstrijd in Nederland stilgelegd na bierdouche voor ex-Genkenaar Jordy Croux” (オランダ語). Voetbalprimeur (2019年9月1日). 2025年10月13日閲覧。
  9. ^ ジョルディ クルークス選手 ローダJC(オランダ) より完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)アビスパ福岡、2021年1月8日https://www.avispa.co.jp/news/post-367692021年5月9日閲覧 
  10. ^ ジョルディ クルークス 選手 セレッソ大阪へ完全移籍のお知らせ』(プレスリリース)アビスパ福岡、2022年12月7日https://www.avispa.co.jp/news/post-572742022年12月7日閲覧 
  11. ^ ジョルディ クルークス選手 完全移籍加入について”. セレッソ大阪. 2022年12月7日閲覧。
  12. ^ 6/24 札幌戦”. セレッソ大阪. 2023年7月16日閲覧。
  13. ^ C大阪がPSGとの撃ち合いを制す! 2度のリードを許すも最後は香川真司が逆転弾”. SOCCERKING (2023年7月28日). 2025年10月13日閲覧。
  14. ^ JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフラウンド 第1戦”. 2024年6月5日閲覧。
  15. ^ ジョルディ クルークス選手 ジュビロ磐田へ完全移籍について”. 2024年7月16日閲覧。
  16. ^ ジョルディ クルークス選手 横浜F・マリノスへ完全移籍のお知らせ”. ジュビロ磐田. 2025年8月20日閲覧。
  17. ^ Jordy Croux » U19 EURO Qualifiers 2012/2013”. worldfootball.net. 2025年10月13日閲覧。
  18. ^ 奥崎覚 (2022年8月12日). “アビスパ福岡のクルークスに聞いた!ヘンクで一緒にプレーした「デ・ブライネの印象」が興味深い”. Qoly. 2022年11月6日閲覧。

関連項目

外部リンク




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