ジャン=フランソワ・パイヤールとは? わかりやすく解説

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ジャン=フランソワ・パイヤール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/21 13:35 UTC 版)

ジャン=フランソワ・パイヤール
ジャン=フランソワ・パイヤール(2007年)
基本情報
生誕 (1928-04-12) 1928年4月12日
出身地 フランス
マルヌ県ヴィトリ=ル=フランソワ
死没 (2013-04-15) 2013年4月15日(85歳没)
ジャンル クラシック音楽
職業 指揮者
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ジャン=フランソワ・パイヤール(Jean-François Paillard, 1928年4月12日 - 2013年4月15日[1][2])は、フランス指揮者

人物・来歴

マルヌ県ヴィトリ=ル=フランソワの出身。ソルボンヌ大学で数学を専攻した後、パリ音楽院でノルベール・デュフルクに音楽学を、ザルツブルクモーツァルテウム音楽大学にてイーゴリ・マルケヴィチに指揮を師事するなどの教育を受ける。

1953年にジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブルを創立する。これが母体となって1959年パイヤール室内管弦楽団が結成された。同楽団はバロック音楽古典派音楽を専門としていたが、チャイコフスキードヴォルザークの弦楽セレナーデのようなロマン派音楽を稀に録音することもあった。パイヤールは後者を通じてエラート・レーベルに数々のバロック音楽を録音し、また欧米の各地で演奏旅行を行なった。パッヘルベルのカノンは1968年にリリースされたジャン=フランソワ・パイヤールの録音盤により、誰もが知る有名なクラシック音楽となった。

パイヤール室内管弦楽団と共演して音源を残したソリストに、モーリス・アンドレジャン=ピエール・ランパルジェラール・ジャリリリー・ラスキーヌピエール・ピエルロジャック・ランスロらがいる。中でも、チェンバロのアンヌ=マリー・ベッケンシュタイナーは、パイヤール夫人である。

パイヤールはしばしばその他のアンサンブルにも客演指揮者として活躍し、また著述家としても活躍した。叢書『 Archives de la Musique Instrumentale 』の校訂者であり、また1960年には『フランス古典音楽 La musique française classique 』(渡部和夫訳・白水社クセジュ文庫)を出版している。

初来日は1968年10月で(当時のライヴCD「東京のパイヤール」がある)、以後、たびたび日本を訪れている。近年では2001年に来日し、水戸室内管弦楽団を指揮してドビュッシーファリャオネゲルの作品を指揮した。日本のポップ/ロックの音楽シーンにおいてパッヘルベルのカノンのコード進行「カノン進行」が大流行し始めた1990年にパイヤール指揮、パイヤール室内管弦楽団演奏による日本の民謡・童謡集が日本コロムビアBMG JAPANからリリースされている。

出典

  1. ^ [1]
  2. ^ [2]




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