ジェームズ・プレストン・オドネルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジェームズ・プレストン・オドネルの意味・解説 

ジェームズ・プレストン・オドネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/28 23:31 UTC 版)

ジェームズ・プレストン・オドネル
James Preston O'Donnell
誕生 (1917-07-30) 1917年7月30日
死没 (1990-04-16) 1990年4月16日(72歳没)
職業 作家
ジャーナリスト
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国
最終学歴 ハーバード大学
代表作 The Bunker
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ジェームズ・プレストン・オドネル(James Preston O'Donnell、1917年7月30日 - 1990年4月16日)は、アメリカの著作家、ジャーナリスト

経歴

オドネルはハーバード大学出身で、大半を雑誌向けのジャーナリストとして働いた。ケネディ家とは友人の間柄であった。第二次世界大戦の最中、1945年7月2日までアメリカ陸軍信号部隊英語版に従事し、2日後の7月4日に除隊。雑誌『ニューズウィーク』誌のドイツ支局主任に就任する。このような立場において、7月4日にはベルリンに到着。ヒトラーの死に関する調査、およびエヴァ・ブラウンについての情報入手のために配属された。

オドネルは総統地下壕の入口を警備していたソビエト連邦の兵士を買収し、ソビエト連邦出身者以外で初めて総統地下壕の調査を行った。そこでオドネルはナチスの最高機密文書を多数発見し持ち出した。文書や「総統地下壕」に住んでいた最後の居住者の多くに行ったインタビューをのちの出版物に利用したのち、アドルフ・ヒトラーの死における権威となり、最終的には1975年の著書『The Bunker英語版』でこれまでの研究成果を発表した。

ニューズウィーク誌での在職期間を終えたのち、オドネルは残りの人生をドイツでフリージャーナリストとして活動し、雑誌『ライフ』から『サタデー・イブニング・ポスト』に至るまで幅広く雑誌に記事を掲載した。

のちにベルリンに関するアドバイザーとしてアメリカ合衆国国務省に加わる。晩年はボストン大学でジャーナリズムの教授として過ごした。2011年、歴史学者ニーアル・ファーガソンはオドネルをベルリンの壁崩壊を正確に予見した数少ない西側の評者として高く評価した[1]

1981年放送のCBSテレビの映画「The Bunker英語版」で、ジェームズ・ノートン英語版演じるオドネルが冒頭のほんの短い場面に姿を見せている。

著書

記事

  • O'Donnell, James P. "I Cruised the Rhine on a Marshall-Plan Barge." The Saturday Evening Post, 3 September 1949.
  • O'Donnell, James P. "The Ghost Train of Berlin." Das Beste, January 1979. (German)

脚注

  1. ^ Ferguson, Civilization, p. 252: "The most uncannily accurate prophecy was by the American journalist James P. O'Donnell in an article entitled "The Ghost Train of Berlin", published in the West German Reader's Digest magazine Das Beste in January 1979, which foresaw the destruction of the wall ten years later and even the sale of pieces of the wall as souvenirs."

参考図書




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ジェームズ・プレストン・オドネルのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジェームズ・プレストン・オドネル」の関連用語

1
8% |||||

ジェームズ・プレストン・オドネルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジェームズ・プレストン・オドネルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジェームズ・プレストン・オドネル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS