シミュレーションウォーゲーム 川中島の合戦
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シミュレーションウォーゲーム 川中島の合戦(シミュレーションウォーゲーム かわなかじまのかっせん)は、1981年10月に光栄(現・コーエーテクモゲームス)から発売されたシミュレーションゲーム。その名の通り川中島の戦いを題材としている。
オリジナルはベーシックマスターレベル3(日立製作所)向けに開発され、その後PC-8800シリーズ(NEC)やFM-7シリーズ(富士通)、MZ-80B(シャープ)などに移植された[1]。
概要
このソフトが発売された時点での光栄は染料と薬品の販売会社であり、ゲームソフトは社内の部門であったのだが、このソフトは当時の光栄の本業を圧倒するほどの売上をもたらした。それからの光栄の快進撃は続き、ゲーム制作会社として大きく成長して行く。このような光栄のサクセスストーリーの第一歩の作品であった[2]。
当時はスペースインベーダーやパックマンや平安京エイリアンなどのアクション性が高いゲームが流行っていたのに対し、落ち着いて楽しめる戦略性の高い将棋のようなゲームを作りたいという気持ちから開発されていた[3]。
内容はプレイヤーは武田信玄となり、川中島で上杉謙信が率いる本体を壊滅させるというもの。20日以内に上杉謙信の部隊を発見して壊滅させると勝利となる。数字を入力するということで命令して行動させるというシステムであった[4]。
信長の野望シリーズの始まりとなる作品であった。当時はパソコンゲームは限られた人が遊べるものであったが1万本が売れていた。このソフトの発売日にちなんで10月26日は歴史シミュレーションゲームの日となった[5]。
リメイク版も制作され2017年よりダウンロード販売されている[6]。
脚注
- ^ シブサワ・コウ,「川中島の合戦」から「三國志13」までを語る。コーエーテクモを引っ張るクリエイターは,筋金入りのコアゲーマーだった - 4Gamer.net 2015年12月29日
- ^ Inc, Aetas. “「川中島の合戦」が復刻されるので,川中島古戦場を訪問してみた”. 4Gamer.net. 2025年11月3日閲覧。
- ^ “「信長の野望」の生みの親、シブサワ・コウが語るシリーズ秘話「秀吉でも家康でもなく、織田信長だった理由」”. 現代ビジネス (2022年7月19日). 2025年11月3日閲覧。
- ^ “【今日は何の日】10月26日は歴史シミュレーションゲームの日!今年で40周年を迎える『川中島の合戦』とは?”. ゲームドライブ(ゲードラ) - スマホゲーム・レトロゲーム・カプセルトイ・新作ゲーム情報を毎日掲載中!. 2025年11月3日閲覧。
- ^ “【日本史】10月26日は"歴史ゲーム”の記念日!人々は歴史をどのような遊びに変えて楽しんできたのか?(原田ゆきひろ) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年11月3日閲覧。
- ^ “Steam:川中島の合戦”. store.steampowered.com. 2025年11月3日閲覧。
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