シウダ・ロドリゴ公爵とは? わかりやすく解説

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シウダ・ロドリゴ公爵

(シウダ・ロドリーゴ公爵 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 05:42 UTC 版)

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シウダ・ロドリゴ公爵
Duque de Ciudad Rodrigo
創設時期 1812年1月
創設者 フェルナンド7世
貴族 スペイン貴族
初代 アーサー・ウェルズリー
現所有者 アーサー・ウェルズリー英語版(10代公)

シウダ・ロドリゴ公爵スペイン語: Duque de Ciudad Rodrigo)は、スペイン公爵位。半島戦争の指揮をとったイギリスの軍人初代ウェリントン侯爵(後のウェリントン公爵)アーサー・ウェルズリー1812年に叙位されたのに始まる。

歴史

イギリス陸軍軍人アーサー・ウェルズリー(1769年 - 1852年)1809年からナポレオン戦争半島戦争でイギリス・ポルトガル連合軍の指揮をとった。1815年ナポレオン百日天下後にはワーテルローの戦いでイギリス軍主体の反仏連合軍の指揮を執ってナポレオンを再度の失脚に追い込んだことで知られる[1]

戦功により英国からはウェリントン公爵に叙され、スペインからは1812年1月にシウダ・ロドリゴ公爵に叙位された[2]

ウェリントン公爵位と一緒に継承されていたが、6代公ヘンリー・ヴァレリアン・ジョージ・ウェルズリー英語版(1912–1943)第二次世界大戦に出征して戦死した後[3]、男系男子に限定されるウェリントン公爵位は叔父のジェラルド・ウェルズリー英語版(1885–1972)が継承したが、シウダ・ロドリゴ公爵位は姉のアン・モード・リース(1910–1998)が継承した[4]。しかし彼女は1949年に爵位を叔父の第7代ウェリントン公爵ジェラルド・ウェルズリー英語版(1885–1972)に譲った[4]。彼とその息子9代シウダ・ロドリゴ公爵(8代ウェリントン公爵)アーサー・ヴァレリアン・ウェルズリー(1915–2014)も生前に爵位を譲っている。現在の爵位保有者は10代シウダ・ロドリゴ公アーサー・チャールズ・ヴァレリアン・ウェルズリー英語版 (1945-)である[5]

シウダ・ロドリゴ公 (1812年)

  • 初代シウダ・ロドリゴ公アーサー・ウェルズリー (1769–1852) 1812年から
  • 2代シウダ・ロドリゴ公アーサー・リチャード・ウェルズリー (1807–1884) 先代の子。1852年から
  • 3代シウダ・ロドリゴ公ヘンリー・ウェルズリー (1846–1900) 先代の甥。1884年から
  • 4代シウダ・ロドリゴ公アーサー・リチャード・ウェルズリー英語版 (1849–1934) 先代の弟。1900年から
  • 5代シウダ・ロドリゴ公アーサー・ヘンリー・ウェルズリー英語版 (1876–1941) 先代の子。1934年から
  • 6代シウダ・ロドリゴ公ヘンリー・ヴァレリアン・ジョージ・ウェルズリー英語版 (1912–1943) 先代の子。1941年から
  • 7代シウダ・ロドリゴ公アン・モード・リース (1910–1998) 先代の姉。1943年から。1949年に譲る
  • 8代シウダ・ロドリゴ公ジェラルド・ウェルズリー英語版 (1885–1972) 先代の叔父。1949年から。1968年に譲る
  • 9代シウダ・ロドリゴ公アーサー・ヴァレリアン・ウェルズリー (1915–2014) 先代の子。1968年から。2010年に譲る
  • 10代シウダ・ロドリゴ公アーサー・チャールズ・ヴァレリアン・ウェルズリー英語版 (1945-) 先代の子。2010年から

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 松村赳、富田虎男『英米史辞典』研究社、2000年、805–806。ISBN 978-4767430478
  2. ^ Cokayne, George Edward; White, Geoffrey H., eds. (1959). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Tracton to Zouche). 12 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. p. 454.
  3. ^ Cokayne, George Edward; White, Geoffrey H., eds. (1959). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Tracton to Zouche). 12 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. p. 461.
  4. ^ a b Cokayne, George Edward; Hammond, Peter W., eds. (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Addenda & Corrigenda). 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. p. 627.
  5. ^ Heraldic Media Limited. "Wellington, Duke of (UK, 1814)". Cracroft's Peerage (英語). 2022年3月9日閲覧



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