サゲの変形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 00:29 UTC 版)
上記の演じ方のほか、もぐさを払い落とさず「石川五右衛門」を連発しながら無茶な熱を我慢する男に、友人が意地悪に質問したところで、顔を引きつらせつつ耐えながら、絞り出すように「五右衛門も……さぞ、熱かったろう」と答えてサゲにする形もある。 また、伝・石川五右衛門の辞世を語ってみせるところで、熱さによる錯乱の余り「~浜の真砂は尽きるとも むべ山風を嵐と言ふらむ」と百人一首が混入するパターンもある(5代目志ん生など)。 吹くからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐と言ふらむ(文屋康秀)あまりに無意味な内容から百人一首の中でも札付きの駄作と評される歌だが、その馬鹿馬鹿しさがかえってネタとして買われているのか、古典落語で和歌が引用されるくだりには(まったく意味もなく)頻出する。
※この「サゲの変形」の解説は、「強情灸」の解説の一部です。
「サゲの変形」を含む「強情灸」の記事については、「強情灸」の概要を参照ください。
- サゲの変形のページへのリンク