サキシマハマボウとは? わかりやすく解説

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サキシマハマボウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/12 05:56 UTC 版)

サキシマハマボウ
サキシマハマボウの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ群 Malvidae / rosid II
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: サキシマハマボウ属Thespesia
: サキシマハマボウ Thespesia populnea
学名
Thespesia populnea (L.) Sol. ex Corrêa
和名
サキシマハマボウ(先島浜朴)
英名
portia tree, Pacific rosewood, Indian tulip tree, or milo
果実
サキシマハマボウ(左)及びオオハマボウ(右)の葉の表面
サキシマハマボウ(左)及びオオハマボウ(右)の葉の裏面
植栽利用状況(沖縄県石垣市南ぬ浜町)

サキシマハマボウ(先島浜朴、学名:Thespesia populnea[1])は、アオイ科サキシマハマボウ属の常緑高木。別名はトウユウナ、シマユウナ、ヤマユウナ、ウーハ[2][3][4]。また、ハワイでは「ミロ」(milo)と呼ばれる[5][6]

特徴

高さ5–10 mになる常緑の小高木。枝はよく分岐して、樹皮は繊維質になる。

小枝と葉の下面その他に小形の帯褐色の鱗片を密布する。葉はオオハマボウより長いハート型[2]、広卵形~長楕円形~三角形で、長さは5–20 cm。革質で表面に光沢があり、オオハマボウと異なり葉先は鋭尖形[7]。全縁、掌状の7脈が目立つ[8][9]。葉裏はオオハマボウよりやや濃いめの淡緑色[2]

花は長さ5–7 cm、オオハマボウに比べ淡い黄色の花弁が、閉じ気味の鐘状に開く[8]。花の内面基部は暗紫色となる。花はしぼむと桃色になる[2][10]

果実(蒴果)はほぼ球形で、径2–4 cm、オオハマボウと異なり、熟しても開くことなく[2][6][8][9][10]、果実全体が落下する[2]

街路樹や公園に植えられることも多い。

分布と生育環境

日本では沖永良部島、徳之島、沖縄島、及び先島諸島に分布[7][11]、国外ではそれ以南のアジア、アフリカ、ポリネシアの亜熱帯-熱帯地域に分布する[5]

塩分に強く、海岸の砂泥地[7]やマングローブの最後部に自生する。内陸部でも栽培される[6]

利用

用材(漁網の浮木、指物材)、海岸防護護岸林、街路樹に好適[3][4]。染料材[4](樹皮から黄色染料が得られる[3][12])。樹皮の繊維は縄索に利用され、飼料、緑肥にも用いられる[3]。花は食用になる[3]

脚注

参考文献

日本語:

英語:

関連項目

オオハマボウ

外部リンク




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