ケーン・ブアット・ファクトーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/19 23:22 UTC 版)
ケーン・ブアット・ファクトーンとは、タイ料理の1つであり、温かくして食べるタイプの菓子(デザート)の1種である。
解説
ケーン・ブアット・ファクトーンは、カボチャをココナッツミルクで煮て作るので、「カボチャのココナッツミルク煮」と説明されることもある[1]。 気候の暑い地域であるとは言え、タイ王国には冷たくして食べるデザートが存在するだけではなく、温めて食べるデザートも存在している[2]。 そしてケーン・ブアット・ファクトーンは、温めて食べるタイプのデザートの1種であり、それも煮た後で、一旦冷えるのを待ってから食べる直前に、もう1回温めるということをする[1]。なお、ファクトーン(ฟักทอง)とは「カボチャ」を意味するタイ語である。
材料
以下の分量はあくまで1例であり、食べる人の好みによって増減され得る。
作り方
予め種子を取り除いたカボチャを、小さめに切っておく。ここで少し深めの鍋に、ココナッツミルクと水を上記の全量入れて加熱し、充分に温まったらヤシ砂糖を全量加えて完全に溶解させる。なお、黒糖や三温糖で代用した場合も、ここで全量加えて完全に溶解させる。完全に砂糖が溶解したら切っておいたカボチャを全量入れる。次に食塩も全量加えて、カボチャが充分に柔らかくなるまで煮る。カボチャが柔らかくなったら、鍋を火から下ろして、自然に冷めるのを待つ。この鍋の中に入れたまま、自然に冷めるのを待つ工程を入れることによって、カボチャに味がしみ込むとされている[1]。 その後、食べる直前に温めてから供する。
出典
- ^ a b c d ラッカナー・パンウィチャイ、藤田 渡、河野 元子 2005, p. 132.
- ^ ラッカナー・パンウィチャイ、藤田 渡、河野 元子 2005, p. 131.
参考文献
- ラッカナー・パンウィチャイ、藤田 渡、河野 元子 『やすらぎのタイ食卓 55品の親切レシピ』 めこん、2005年3月20日。全国書誌番号:20893137。ISBN 4839601801。
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