クリプトステファヌス属とは? わかりやすく解説

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クリプトステファヌス属

(クリプトステファヌス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 03:30 UTC 版)

クリプトステファヌス属
クリプトステファヌス・ヴァンソニー (Cryptostephanus vansonii
クリプトステファヌス・デンシフロールス (Cryptostephanus densiflorus
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperm
階級なし : 単子葉類 Monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
亜科 : ヒガンバナ亜科 Amaryllidoideae
: マユハケオモト連 Haemantheae
亜連 : クンシラン亜連 Cliviinae
: クリプトステファヌス属 Cryptostephanus
学名
Cryptostephanus

本文参照

クリプトステファヌス属(クリプトステファヌスぞく、学:Cryptostephanus)は、ヒガンバナ科に含まれる属の一つ。クンシラン属と近縁種である。

概要

赤道以南のアフリカタンザニアケニアモザンビークジンバブエナミビアアンゴラに自生する球根植物である。花は花茎の先端に6~12輪つけ、花色は白色、深紅色があるがいずれの種も小さく目立たない。花はどの種も共通して外花被3枚、内花被3枚の同花被花であり、雄蕊が6本雌蕊が中心に一本ある。形状はアガパンサス属に似た花を付けるヴァンソニー種(C. vansonii)、キルタンサス属の様に花筒が目立つデンシフロールス種(C. densiflorus)平行脈が良く目立つ葉は革質で光沢を持ち、ササの葉に似る。果実は液果で未熟の間は緑色だが、熟すと赤色になる。草丈は30㎝ほどに成長する[1][2]

栽培方法

日本ではほとんど流通しておらず、栽培例は少ないが、基本的にはクンシランと同じ環境を好む。土壌は腐植が多く排水の良い土壌を好む。春~秋が生育期で、生育期には2週間に1回液体肥料を施肥すると良い。耐寒性に乏しく5℃以下では枯死してしまう[3]。ただし、夏もクンシランと同じように日陰で管理すると葉焼けを防げる[4]

名称について

属名の由来は不明。

下位分類

クリプトステファヌス属は3種が認められる。いずれもクンシランに草姿が似ている[1]

  • クリプトステファヌス・ヴァンソニー

 (Cryptostephanus vansonii

モザンビーク、ジンバブエに自生する種。本属の中では比較的大きな花を咲かせる[5]

  • クリプトステファヌス・デンシフロールス

 (Cryptostephanus densiflorus

アンゴラ、ナミビアに自生する種。花は筒状で小さく深紅色をしている[6]

  • クリプトステファヌス・ハマエンソイデス

 (Cryptostephanus haemanthoides

ケニア、タンザニアに自生する種。葉はゲチリス属の様にねじれる。花は漏斗状で長さ2~3㎝ほどになる。種小名の由来は、「ハマエンサス属似た」という意味[7]

出典

  1. ^ a b Cryptostephanus Welw. ex Baker” (英語). www.worldfloraonline.org. 2025年2月23日閲覧。
  2. ^ Cryptostephanus Welw. ex Baker | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2025年2月23日閲覧。
  3. ^ クリプトステファヌス ハエマンソイデス Cryptostephanus haemanthoides 実生小苗”. tipwell ~世界の珍しい植物をお届け~. 2025年2月23日閲覧。
  4. ^ ワイルドプランツ路地裏のギボウシ|茨城県稲敷郡阿見町で植物を販売
  5. ^ Cryptostephanus vansonii I.Verd.
  6. ^ Cryptostephanus densiflorus Welw. ex Baker
  7. ^ クリプトステファヌス・ヘマントイデス・パックス



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