オート・スライドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > オート・スライドの意味・解説 

オートスライド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/24 08:48 UTC 版)

オートスライドとは、ソニーの前身企業である東京通信工業が昭和20年代に開発した、テープレコーダースライド写真を組み合わせた映写機。正しくはAutomatic Slide Projectorという。

原理としては録音テープの裏側にカーボンマークを付け、これを認識することで信号を送り、スライド写真のコマを送る。録音テープ内に信号を埋め込むのと違って非常に初歩的な技術だが、映像の切替と音楽の同調が簡単に可能であった。しかし一方で何回も再生するうちにマークをうまく認識せず、スライド写真の順番が狂ってしまうなどのトラブルも発生した。

実際にはソニーはOEMで外部業者の峰尾音響研究所(現・峰尾研究所)に委託し、ソニーブランドで発売したとされる。

もともと学校教育用の機材として開発されたものだが、芸術家グループ実験工房がこれを入手し、気鋭の前衛美術家や写真家による映像と、湯浅譲二武満徹などの作曲家によるミュージックコンクレートなどテープ音楽を組み合わせたミクストメディアの芸術作品を制作し、1953年頃より数年間にかけて多くの作品発表を行った。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オート・スライド」の関連用語

オート・スライドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オート・スライドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオートスライド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS