オシコーン
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オシコーン(Ossicones)はキリン科[1]の角である。毛と皮でおおわれており、生え変わりはしない。この点で枝角とも洞角とも異なる。
構造
オシコーンは、外面を覆う皮膚と骨の芯で構成される[2]。出生当初は頭蓋骨に付着していないが、性的成熟時に頭蓋骨に融合する[2]。キリン科では、オスとメスとも、頭蓋骨の頭頂骨に一対のオシコーンを持っているが、オスは通常、前頭骨の中央にさらに1本のオシコーンがある[3]。キリンではその他にも後頭骨、目の上などにもオシコーンが生じ得る[3]。
機能
オスは繁殖の際の闘争に用いる。そのため、オスはメスより大きく、厚いオシコーンを持つ[4]。オシコーンは動物の頭に重さを加えるため、相手により大きな致命的な打撃を与えることを可能にしている。
脚注
- ^ 現生ではキリンとオカピの2種
- ^ a b Ganey, Tim; Ogden, John; Olsen, John (1990). “Development of the giraffe horn and its blood supply” (英語). The Anatomical Record 227 (4): 497–507. doi:10.1002/ar.1092270413. ISSN 1097-0185 .
- ^ a b Spinage, C. A. (1968). “Horns and Other Bony Structures of the Skull of the Giraffe, and Their Functional Significance” (英語). African Journal of Ecology 6 (1): 53–61. doi:10.1111/j.1365-2028.1968.tb00900.x. ISSN 1365-2028 .
- ^ Geist, Valerius (1966). “The Evolution of Horn-Like Organs”. Behaviour 27 (1): 175–214. doi:10.1163/156853966x00155.
関連項目
オッシコーン(キリン科)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 12:33 UTC 版)
キリンの角は5本(頭の上2本と目の間に1本、後頭部に2本)あり、加齢とともに大きくなる。オスにもメスにもある。頭頂部の2本の角はネッキングといわれる戦いの際に使用されるが、ほかの3本の角は、進化前の名残りではないかともいわれている。この角は頭骨の一部が隆起して出来た突起に皮膚が被ったものである。同じキリン科でもオカピの角は2本で、オスにしかない。キリン科の角は、英語ではOssicone(オッシコーン)と呼ばれている。
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