エデンの園の定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/28 03:34 UTC 版)
ある時点 t における配置を Ct とし、関数(オートマトン) f が配置 Ct から Ct+1 への写像であるとする。 エデンの園配置 Gt は、f(Gt-1)=Gt となる配置 Gt-1 が全く存在しないことを意味する。すなわち、エデンの園配置を持つセル・オートマトンは全射ではない。 セル・オートマトンの別の特性として「可逆性(reversivility)」がある。すなわち、ある配置 Ct についてその1つ前の配置 Ct-1 が一意に定まることをいう。この場合のセル・オートマトンは全単射である。全単射の定義から、エデンの園配置を持つセル・オートマトンは可逆ではないことが明らかである。実際、単射ではない全てのセル・オートマトンにはエデンの園配置がある。Edward F. Moore と John Myhill が証明したエデンの園の定理(Garden of Eden theorem)によれば、エデンの園配置を持たないときだけセル・オートマトンは可逆である。ライフゲームが可逆でないことは明らかであり、発見前からライフゲームにはエデンの園配置があることが分かっていた。
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